ストーリーは、峠を走るバイク好きの高校生、巨摩郡が同じくバイク好きの友人たちに囲まれて、峠を走る街道レーサーから、本格的にレースの世界に入っていき、最終的に世界GPで日本人初チャンピオンになるまでの成長を描いた、バイクをキーワードにした、大河ドラマ的サクセスストーリーなのである。当時、中免ライダーのあこがれであったナナハンが活躍するストーリー展開、あのビデオにもなった永遠のライバル秀吉とチームを組んで戦った、感動の鈴鹿4耐逆転優勝、そして秀吉の死など、涙無くては語れない話が重なって、当時のライダーへのバイブルとまでいわれた漫画です。 当時、バイクといえば「3ナイ運動」の真っ最中。学校では、免許を「取らせない、乗らない、買わない。」と徹底した差別の標的。しかし、その中でも暴走族と、純粋にバイクを愛する少年と、2種類のバイク乗りがあるとは、教育関係者にもわかっていても、わからないフリをしていた