日本科学未来館で開催されている、「サイエンスアゴラ2009」の中のセッションで、伊福部達教授に科学技術と音・音楽についてお話いただきました。 生誕地であるアイヌの部落で触れたアイヌ音楽、ゴジラの作曲者であるおじ様の伊福部昭氏の影響、研究分野である福祉工学における「聞く」「話す」そして「見る」と音の関係、さらには蝋管のデモンストレーションなど、先生の半生とともに語っていただきました。 地震の際にテレビで流れる緊急地震速報が伊福部先生によるものだということ、ご存知ですか。それこそゴジラの音楽をヒントに、人々を不安にさせないように警戒させまた安全に導く音をさまざま考案して決定されたのが、少し前に流されたあの音。 太古の昔から、人間が生き物として持っていた本能に直結する脳の深部で聴く音、音楽の意味をあらためて考えるきっかけを与えてもらいました。