読書, 思考 先日、古本屋で岩波文庫25周年記念として配布された「古典の讀み方」と言う冊子を見つけ、興味を惹かれたので購入しました。昭和二十八年四月十一日発行とある。 僕は今、自分が読むべき本は古典だと思っているので、これは必然の出会いなのです。 内容を紐解くと、とても含蓄に富み僕一人で吟味するのは勿体ないと思ったので、初めの寄稿文を転載します。 この冊子自身は非売品として配布されたものであり、恐らく手に入れにくいものだと思います。著作権侵害などで警告されれば速やかに削除するつもりです。 折角なので、三色ボールペン方式に色づけして載せます。 なお、転載するに当たり旧字体は新字体に改めました。他は一切手を加えていません。誤字脱字等があるかも知れません。発見次第すぐに直します。 古典の讀みかた小泉信三 古典を読めとはよく人もいふし、私も度び度びいつたが、その古典とはどんなものか。先ず古典と相