氷川町の耕作放棄地問題に取り組もうと、同町の中学生5人が株式会社「氷川のぎろっちょ」を設立し、会社の登記を祝う式典を25日、同町栫の熊日宮原販売センターで開いた。会社で耕作放棄地の草刈りをして、耕作環境を整える。 5人は氷川中などの1~3年で、同販売センターの子ども記者クラブのメンバー。流通の研修会や農家体験などの活動を通し、耕作放棄地の問題を考え、解消に乗り出した。将来的には、耕作再開で栽培できた野菜などの販売も手掛ける。 会社設立は23日。インターネット上のクラウドファンディングや地元などで設立費用を募り、約160人から約270万円を集めた。取締役社長には最年長の竹山実李さん(15)が就任した。式典で事業の説明後、集めた費用で購入した自走式草刈り機を始動し、設立を祝った。 集まった地元の支援者や町職員など約15人を前に、竹山さんは「町をどうにかしたいという熱意を表すため、会社を設立した