全国でも珍しい竹ちくわの自動販売機が、兵庫県淡路市浦の東浦バスターミナルに置かれている。 明石海峡大橋の開通(1998年)前にフェリーの船内で人気があった自販機だが、最後の1台が今なお現役だ。話の種にと、買い求める人も多いという。 ちくわの自販機は、神戸などとの間を結ぶ高速バスなどが発着する同ターミナルの出入り口で、清涼飲料水の自販機近くに設置。青竹(直径約1センチ)に巻いて焼き上げたちくわをパックして紙箱に入れ、販売している。「たけやん」の商品名で、1個200円。 もとは、淡路島内外で飲食店経営や食品加工などを手がけるフードサービス会社「ユーアールエー」(本社・淡路市)が、地元の大磯港と神戸市の須磨港を結ぶ淡路フェリーボートの船内にある売店で売っていたちくわ。乗客に重宝され、他社から仕入れていたちくわを自社製に切り替えて販売。売店が閉まる夜も「ほしい」と要望が多く、新船の就航などに合わせ