JR西日本は4日、岡山県内の吉備線(20・4キロ)を次世代型路面電車(LRT)化することで、沿線の岡山、総社両市と合意した。開業時期は未定。JRが既存路線をLRT化し、その後も運営に関わるのは全国で初めてで、地方路線の維持に向けたモデルケースとして注目される。 JR西の来島(きじま)達夫社長、大森雅夫・岡山市長、片岡聡一・総社市長が会談し、合意した。電化設備や車両などの初期費用は約240億円で、JR西が24%、岡山市が29%、総社市が9%、残りを国が負担する。年間約6億円を見込む運行経費はJRが5億5千万円、両市が計5千万円を負担する。 吉備線は非電化の単線。2003年にJR西がLRT化を提案し、両市などと協議を続けてきた。乗降客数は1日あたり5749人(16年度)で、JRが発足した1987年度から約千人減っている。 LRT化で現在の8駅から1…