京都線の新型特急車両2300系は、伝統的な「阪急電車」のイメージを継承しつつ、より安心かつ快適な移動空間を提供するため、座席指定サービス「PRiVACE」に加え、一般車両においても快適性を高めるとともに、バリアフリー設備のさらなる充実を図った。異常時の対応力や省エネルギー性能の向上もめざした車両だという。 2300系の外観はマルーンとアイボリーの車体色と直線的なデザインを継承した上で、前面の窓ガラスに曲線を取り入れ、時代の先端を行くイメージにふさわしい「疾走感」を表現。一般車両の車内はドア間に転換クロスシート、車端部にロングシートを配置したセミクロスシート仕様で、木目調の化粧板やゴールデンオリーブ色の座席といった伝統も踏襲しつつ、落ち着いた車内環境を提供する。ロングシート端部の袖仕切りに半透明の素材を使用し、開放的な空間としている。 2300系の一般車両はドア間に転換クロスシート、車端部に