事業再生ADRを申請するなど経営危機が伝えられていたウィルコムだが、2010年2月18日、ついに会社更生法を申請。法的整理によって再建を図ることとなった。なぜこのような経緯に至ったのだろうか。改めて振り返ってみよう。 XGPへの投資と競争激化、金融危機で負債が膨らむ 会社更生法の申請をした同日、ウィルコムは記者会見を開いた。会場では久保田幸雄社長が、今回の措置に至った経緯などについて説明した。当日の様子についてはすでに記事で触れられている通りだが、まずはこれまでの出来事と会見内容から、改めて今回の措置に至った流れを振り返ってみよう。 そもそもウィルコムが法的整理に至ったのには、大きな負債を抱えていたことがある。2.5GHz帯を利用した高速モバイルデータ通信の「WILLCOM CORE XGP」(以下XGP)への投資がかさんでおり、2009年3月期決算の時点で約1285億円の負債を抱えていた
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