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ブックマーク / elm200.hatenadiary.org (27)

  • 健全な利己主義のすすめ - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    市場経済が、伝統的な道徳観と衝突し、多くの人々に嫌われるのは、それが人々の利己主義を助長するからと信じられているからだ。私は、大学で経済学を専攻し、この問題をずっと考え続けてきた。しかし、15年くらい前にある結論に達して以降、自分の考え方はまったく変化していない。 私は、人々の「健全な利己主義」は望ましいものと考えている。私が市場経済というものを深く愛するのは、この健全な利己主義と相性がよいからである。それでは、健全な利己主義とはなんだろうか。 人間の身体は約60兆個の細胞から成り立っている。各細胞は、同一の遺伝情報を持っているが、構成する器官に応じて複雑に分化して、異なった形状や機能を持っている。そうした、多様な細胞の共同作業の結果として、人間の身体は存在し、機能している。 それは、第一に純粋に物理=化学的なプロセスであり、人間の意識を超えている。つまり、私たちが何も念じることなくても、

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  • 社会的資本としてのカフェ - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    7月14日に日に戻ってきた。いまは横浜に滞在している。7月18日にオフ会を開いて大盛況だったのだが、会場探しにはかなり苦労した。東京には、10人くらいの人たちが予約なしにさっと集まって話ができるカフェが少ないのである。 私が会場として選んだルノアール渋谷南口店は、駅から近いのに、あまり混んでいない穴場だった。長時間滞在してもうるさいことは言われないし、電源も自由に使用できるという点でありがたかった。しかし、こういうカフェは例外中の例外で、他にはほとんどないのだ・・・。 東京でもっとも一般的なカフェは、ドトールやスターバックスのようなチェーン店であろう。客の多くは1人か、せいぜい2〜3人の少人数の集団だ。席が固定されていることも多く、10〜15人くらいの集団をうまく収容できない。そもそも、ものすごく混んでいることが多い。電源を使用させない店がほとんどで、長時間の PC 使用にも耐えられない

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  • 柔軟な心を持ち、謙虚に学び続けること - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    数日前、Twitter で「頭で稼ぐ時代に、汗をかくことは意味がない」と書いたところ「肉体労働者たちの仕事も社会には必要だ」という意見をいただいた。そもそも、私はホワイトカラーの仕事について述べていたのであって、肉体労働者のことは念頭においていなかった。やや面らったのだが、その後あれこれ考えてみて、思ったことを記してみる。 私は来月で40歳になる。平均寿命が80歳という時代なので、ちょうど人生の折り返し地点か。「もう半分しかないか?あと半分もあるか?」と聞かれれば「あと半分もある」という気がする。もちろん80歳まで生きられる保障はどこにもないけどね。 私が大学を出たのが23歳のとき。それから17年間いろんな仕事をしてきた。転職回数はたぶん10回以上。(たぶん、というのはもう多すぎて正確にカウントできないという意味)仕事は大体 IT 関係が多いのだが、実は肉体労働の仕事もずいぶんやった。群

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  • 「子育てで残業できない女性はプロになれない」のか? - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    サイゴンで日人駐在員の方と話をする機会があった。彼は40代後半、日人なら誰でも知っている一流企業勤務の幹部社員である。海外勤務が長く英語も堪能で「社畜」と呼ぶにはあまりに紳士的ではあるのだが、次のようなことをさらっと語った。 プロの条件は、2つある。有能である(able)ことと、いつでもつかまる(available)こと。夜9時・10時でも客から掛かってきた電話には応対しなければならない。さもなければ新しい仕事を逃す。子育てのために残業が出来ないという女性は、プロになれない。 注意していないと聞き逃してしまうほど、自然な語り口であった。それは彼にとって至極当然な信念なのだろう。そして、彼が長年所属する組織の信念でもあるのだろう。 私は、多少大人気ないと思いながらも、日的な優雅さでこの話題を流さず、あえて抗議してみた。「そのように長時間労働を当然の前提にするのは当に正しいのか?もっと

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  • 英語は人類最後の世界共通語になるだろう - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    インターネットは実質的に知的活動の国境を撤去した。中国のような厳しいネット統制のある国でさえ、99 % の情報は国境を越えて自由に行き来している。 日人のあなたが日語でブログを書けば世界中の人たちがそれを読むことができる。・・・読者が日語さえ理解できれば。 つまり言語だけが最後の障壁となっているのだ。日人たちがどんなに高度な議論を日語で行っても、日人以外の人たちに注目されることはほとんどないだろう。日語で言論活動をするかぎり、国境のないインターネットの中で、門を閉ざし鎖国しているようなものだ。 それが私には滑稽でもあり悲しくも思える。もちろん、この事情は日語に限らず、すべてのマイナー言語での議論に当てはまるが。 現在母国語としての話者が一番多いのは、中国語(北京語)である。次は英語。 しかし話者が多いだけでは世界中の人たちに使われる言語にはならない。その言語が世界中に普及す

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  • 日本に「シンガポール」を作ろう - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    に道州制を導入しようという話が出て何年経過したのだろう。推進論者の大前研一氏などいまだに意気軒昂だが、近い将来に実施される見込みのない実りのない話だ。 結局のところ、この国は現状維持を望む人が多いのだ。現状維持を望んでいる人々が多数派であるなら、どうして制度をいじる必要があるだろうか。一部の若者が騒いだところで、それより数が多い中高年や老人は現状に満足しているのだから、ガラパゴスだろうが鎖国だろうが、好きにさせてあげるのが一番だ。 好きにさせてあげるのだから、こちらにも一つくらいわがままを許してくれてもいいだろう。既得権益には何一つ接触しないので、疑り深い老人たちも何もいわないだろうし。 日にシンガポールを作るのだ。 場所は、東京湾を埋め立てて作る人工島である。お台場から千葉市にかけての 15 x 15 = 225 平方キロ程度の面積があれば十分だろう。日土木技術をもってすれば朝

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  • コミュニティとしてのゲストハウス - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    私は5年前から2年間ほど、東京のゲストハウスに住んでいた*1。東南アジアでゲストハウスといえば安宿のことだが、日の場合は共有スペースのあるアパートのことである。私の住んでいたハウスには、30ほどの部屋があった。ハウスの中央には合わせて30畳くらいのリビングルームとキッチンがあり、住人の共用であった。コインシャワーとトイレもあって、これも共用。 ゲストハウスのいいところは、入居に際して審査もなく、礼金・仲介手数料がないこと。敷金は取られるが、大きな金額ではない。これは退去時によほどの問題がなければ全額返ってくる。ゲストハウスの部屋は大きくわけて一人一部屋の個室と、ドミトリーと呼ばれる大部屋の2種類があるのだが、私は大部屋に合計6人で住んでいた。10畳間くらいの部屋に3組の2段ベッドが置かれていた。家賃は月35000円だった。 まさにベッドの1畳の空間に寝起きする日々。そんなところによく2年

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  • アメリカの組織から日本の社畜問題について考える - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    現代日の最大の社会問題は、滅私奉公・転職困難というこの社畜問題かもしれない。これさえ解決すれば、たとえ経済がよくならなくても、日人はもっと幸せになれる気がする。(ついでに経済もよくなるような気がする) いい加減、負の連鎖を断ち切れよ | おごちゃんの雑文 日の社畜文化とは、ほぼ正反対のアメリカの企業社会。日の社畜問題の解決のヒントが見つかるかもしれないと思って、今日はアメリカの組織あり方について考えてみた。 で、実際に海外で働くとどうなるか - Keep Crazy;shi3zの日記 はてなブックマーク - アメリカで働いたり住んだりするとこうなるのか? この中で「アメリカではいかに従業員の首を切りやすいか」という話がでてくる。人種・性別・宗教を理由にした解雇はダメだけど、それ以外はたいていOKだと。さすがに上司の気分だけで、クビというのは少ないかもしれないが、上司の命令は絶対で、

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  • 日本人たちよ、日本を幸せな発展途上国に戻そう - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    最近のトヨタのリコールの問題、慢性的な家電メーカーの収益性の低さ、等々、日経済のエンジンである製造業は精彩を欠いている。かつて世界の工場と言われた日だが、その地位はいまや完全に中国に奪われてしまった。すでに日のすべての工場が潰れるより、おそらく中国の広東省1省が地上から消滅するほうが世界経済への打撃は大きいかもしれない。(いまだって日人が使う工業製品・雑貨はほとんどが中国製だ・・・日製などほとんど買わなくなってしまった) 国内工場への新規投資はほぼ停止状態であり、この効果は5年後10年後に効いてくるだろう。今日、日中で何人の若い工員たちが、明日の国内製造業を担うために訓練されているだろうか。技術の継承を前提にした正社員は大幅に減り、使い捨ての派遣・請負の工員ばかりになってしまったのではないか。この先、日の製造業は熟練労働者が不足し、高級品の生産さえできないような状態になってい

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    tittea
    tittea 2010/02/24
    わけがわからない。事実と意見がぐちゃぐちゃ
  • 顧客原理主義が日本を破壊する - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    たとえばこんなエントリ。 脱近代宣言 このエントリを書いた人は、大学を卒業してせっかく就職した会社を半年もしないうちに辞めた。理由は、パワハラ、残業代が出ない、休みがない等々。どれも辞めるに立派な理由になりうる、と私は思う。 私が、「日はダメだ!もっと気合を入れよう!」というエントリを書くたびに、「日がこれ以上成長する必要ないだろww」みたいなコメントがつくのを不思議に思っていたのだが、最近になってその理由がわかった気がする。 みんな疲れているんだ。 長い通勤時間。連日の残業。理不尽な顧客の要求。サービス残業。休日出勤に徹夜。働いて働いて、それでも給料は上がらない。昇進もしない。日経済の衰退を告げる連日の暗いニュース。辞めたい。でも辞められない。辞めたらもう二度と就職できないかもしれないから。世間の人たちに後ろ指を指されるから。親が悲しむ。が泣く。住宅ローンをどうしたらいいんだ?子

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  • 不幸な優等生より、幸福な不良になろう - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    今回は Chikirin 風におちゃらけ社会派で行こうと思う。(いつも真面目にしていると疲れるので) 私が敬愛するブログの一つに「ニート海外就職日記」がある。そのちょっと前の人気エントリ。 「金払ってる方がエラい」という傲慢な価値観がお客様wのモンスター化を導く。 ニート海外就職日記 これは海外に住んでみるとすぐに気がつくこと。私はいままで、カナダ・韓国中国・ベトナムと4つの外国に住んだことがあるが、接客業の人たちの愛想は日に比べて極端に悪い。その愛想の悪さのレベルは、驚くほど似ている。おそらく、世界で日だけが突出して接客が良く、残りの国々はどんぐりの背比べじゃないだろうか。 私は、日の接客のバカ丁寧さにときどき気持ちが悪くなるときがある。前回日に帰ったときも、一のミネラルウォーターをコンビニで買ったのだが、その気の毒なレジ係の中年女性はカン高い声で「いらっしゃいませ」「1

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  • 日本を愛してますよ、もちろん・・・たぶん - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    いろいろ誤解している人もいそうだから、弁解しておく。私は日で生まれ育ち、日教育を受け、日で社会人生活を送った。生粋の日人である。家族はもちろんのこと、友人たちだってたくさんいる。日を当然ながら愛していますよ。日には、これからも自由で豊かで安全な国でありつづけてほしい。心の底からそう願っています。 ただ、確かに、日社会といろいろ折り合いが悪かったのは認めないこともない。学校生活は最悪。まったく適応できず、楽しかったのはせいぜい大学の後半の2年間、専門の勉強に打ち込んでいたときぐらいだ。それでも嫌いだったのは日じゃなくて、学校だったからね。 「いやあ、これはさすがにやばいでしょ」と思うようになったのは、社会人になってからだね。まずは就職活動(当時はシューカツという言葉はなかった)のあほらしい洗礼。私は、バブルの末期に就職したから、今と正反対で売り手市場だったんだけど、それはそ

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  • 就活なんか勝ち抜いても、どこにも行き着かない - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    なんだろうな、この気持ちの悪さは。 なぜ、「働く」とこと「内面」がここまで結び付けられるのか? - 隠フェミニスト記 今の就活の企業向け「自分語り」を無理やり構築しなければならない。 大学の新卒組は3年生ぐらいから、エントリーシートを書くために、 小学校一年生から自分史をさかのぼり、企業にアピールできる部分を抽出し、 「自分はこんな人間です」という漠然とした疑問に企業が喜ぶ自己像を作り上げる作業をする。 たとえばアメリカなんかだと、履歴書(レジュメ)は自分を売り込むためのマーケティングツールとして捉えられていて、応募する会社ごとにカスタマイズするのは普通だ。そのカスタマイズはいかに自分のもっている技能が、企業のもとめているものとマッチするかをアピールするものだ。 それに対して、日のシューカツにおいては、企業は学生たちの職業的技能も学問的達成も見ていない。働いたことがないんだから、職業的な

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    tittea
    tittea 2010/01/25
    周りに体育会系の人なんていないけどなぁ。。まぁ日本をでればいいだけだよね。日本を出られるようにしておくのが大切。
  • 日本が中国より貧しくなる日 - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    今年あたり、中国の GDP が日の GDP を追い抜くといわれている。「いや、一人当たりGDPじゃ日のほうがずっと大きいから、そんなの問題じゃないよ」とか言っているあなたに、簡単な算数の問題。 20年後の一人あたり GDP を日中で比較してみよう。 中国の人口を日の約10倍だと考えよう。いま日中国のGDPがほぼ同じだから、中国の一人あたりGDPは日のそれの10分の1ということになる。中国は人民元、日は円を使っているから、当然比較するときは、為替レートを使って、他の通貨(普通は米ドル)に変換して見ることになる。では為替レートはどうなるだろうか? いまの中国は高度成長期の1970年ころの日によく似ている。日は1970年代はじめに変動相場制に移行して、1990年代はじめの20年間で、円の価値は米ドルに対して3倍あがった。中国でも同様のことが起こる可能性が高い。20年後、人民元の

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  • 日本の大学へ行ってはいけない理由 - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    このエントリで日の大学には行くな、専門知識が身につかないから、と書いた。すると理系の人たちを中心に、「いや日の大学でも専門知識は身につくよ」という反論をいただいた。確かに、理系ではかなり真面目に勉強をしているとは思う。しかしながら、特に経済学部・経営学部などを中心とする文系の学科では、真面目に勉強しない学生が多いのではないか。 私が卒業した東大経済学部は、入学時は「文科2類」と呼ばれる。「文2」と揶揄されていた。学生たちがと同じくらい怠け者で勉強しないという意味だ。とにかく学内に「一生懸命勉強しよう」という雰囲気がなかった。代返、ノートコピー、レポート丸写しが横行していた。日の大学(とくに文系)は、学生たちに「勉強なんかしなくていいんだよ。大学でいろいろ難しいことを習うがそんなの社会にでて何の役にもたたないよ。知識を身につけ論理的な思考をするより、他者の顔色を見てうまく合わせる(

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  • 15歳の君たちに告ぐ、海外へ脱出せよ - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    この文章を、いま15歳を迎える日人たち(1995年生まれ)に向かって書く。それ以上の年齢の人たちは読まなくてもかまわない。読んだ結果何かを感じるかもしれないが、それはこの文章の趣旨とは関係ない話だ。 君がもし、大学に行くことを考えているのなら、日の大学はやめたほうがいい。日の大学を卒業しても、専門知識はろくに身につかない。大学3年生のときから、「就活」という世にもくだらない非生産的な活動にエネルギーを注がなければならないからだ。激しい競争を潜り抜けて、大企業に就職できても、それは約束の地などではない。日の大企業は中高年によって支配されていて、若者の意見は黙殺される。それでも、中高年の社員が賢ければいいかもしれない。実際のところ、彼らは論理的思考力を欠いている。考えてみてほしい。彼らは、日の経済がまだ繁栄していたころに就職した人たちだ。当時の大学はレジャーランドだった。真面目に勉強

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    tittea
    tittea 2010/01/10
    海外に出るかどうかはともかく,英語で情報を仕入れられるようになっておかないと情報を得るためのコストが高くつく。英語の技術書は翻訳すらされなくなっている。英語ができないと国内だってやってけなくなるだろう
  • 日本経済を立ち直らせるのは簡単だ - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    池田信夫氏がいまさらのように嘆いて見せている。 民主党政権では日経済は立ち直れない - 池田信夫 blog 短期的な需要刺激策に終始する民主党の政策では、長期的な経済成長は難しい。池田氏は、一貫した主張として「成長率を引き上げる最大のエンジンは、雇用を流動化して労働生産性を引き上げる労働市場の改革」と供給側の改革の重要性を説いている。 私も、池田氏とほとんど同意見だ。実をいうと日経済を再び成長軌道に乗せる処方箋はずっと前からわかっている。要するに、規制緩和と行政の透明化・効率化を通じて、市場の機能を活性化させるだけのことだ。 外資導入に積極的なシンガポールをモデルにすべきだ。英語による透明な行政手続、投資減税、税制のフラット化、ポイント制による移民政策。国際資に「日で商売したい!」と思わせる政策が必要だ。資は狭義ではカネのことだが、広義では経営資源も付随する。いまは日人が極めて

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  • 高校生たちよ、英語圏の大学へ進学しよう - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    もしあなたが高校生なら、アメリカをはじめとする英語圏の大学に進学することを真剣に検討してほしい。あるいは、高校生を子供に持つ親なら、お子さんに英語圏の大学を勧めてほしい。 日企業が完全にどん詰まりになった。 ハゲタカファンドが狙いつけた日立製作所:FACTA online この記事は日企業のグダグダぶりをよくあらわしている。(しかし、リスクをとって事業を再生しようとしている人間を「ハゲタカ」呼ばわりとは。うらやましいのか?だったら自分で同じことをやって儲けてみればいいのに)若い人たちが、これから日企業でいい仕事を見つけるのは次第に難しくなっていく。外資系や海外就職を当然のように視野に入れていかざるを得なくなる。 On Off and Beyond: 海外で勉強して働こう で渡辺千賀さんが言っていることは正しい。私は東大という日では一番偏差値が高い大学を出たけれども、教育システムが英

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  • 日本にこだわる理由 - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    確かに最近、ニホン、ニホンと何かにとりつかれたように、日関係の(ネガティブな)情報を集めているのは認める。ときどき、ネットで、「日に何でそんなにこだわる必要があるの?」と言われるが、そういう人はおそらく日の外に住んだことがない。日人ばかりの日を一歩外に出れば、そこは、異質な人たちの群れの中で、あなたが日人の代表として取り扱われる世界だ。顔立ちも、立ち振る舞いも、パスポートにも、すべて日人の刻印が押されている。 「いまはフラットした社会でありまして、もう国境など意味を持たず・・・」とか理屈で講釈を垂れているインテリがいるが、まだまだ世界は強い民族意識のなかで動いている。むしろ世界が狭くなったことで、あらゆる民族が実質、肩寄せ暮らしあう「世界のバルカン半島化現象」とでも言える状態かもしれない。 私は、29歳まで日にずっと住んでいた。大学教育まで日で受けた。私は、英語圏の文化

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  • ウェブビジネスの本質 - elm200 の日記(旧はてなダイアリー)

    私が3年ほど前、B2C のウェブビジネスの現場に飛び込んだとき、自分では IT ビジネスをやっているつもりだった。だが、最近ようやく気がついたのは(まったく遅いのだが)ウェブというのは、実はメディアそのものだ、ということだった。紙や電波のかわりに、インターネットを使うだけのメディア産業なのだ。IT は道具にすぎず、質ではない。質はメディアであるということだ。それが証拠に、ビジネスモデルが、旧来のメディアとまったく同じである。 (とりあえず、ここでは、アマゾンや楽天市場のような、リアルなモノを売る商売は別に考える。売っているものが情報ではないので、彼らはメディアとはいえない。小売業である。ここでいうメディアの定義は「多くの人たちに情報を提供することで、カネを稼ぐ」という商売を指す) 新聞・テレビ・雑誌・書籍の伝統的メディアは、(1)広告 (2)購読料、の2つの収入に支えられてきた。メディ

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