顧客の視点から見た場合、SaaSはクラウドと同じものである。SaaSがインターネット経由で提供され、リソースの使用量に応じて課金されるのであれば、それはクラウドサービスであるということになる。業界内においては、こういったものの利点よりも定義についての議論が熱く交わされている。その一方で、顧客らは業界の外から、こういった選択肢をよりシンプルなものとして捉えている。 なぜこのことが重要なのだろうか?これによって、われわれのクラウドサービス(どういった種類のものであれ)に対するマーケティングやサポートの方法が変わってくるためである。3月18日のことであるが、筆者が会長を務めているEuroCloud UK(筆者がかかわっているビジネスについての情報開示はこのページ)のメンバーミーティングがSAP UKの本社で行われた。その際、独立系ソフトウェアベンダーがSaaS市場へと移行していくうえでのさまざま