菅直人さん。私とは因縁の仲だ。 橋本政権で厚生大臣をやっていただいたということもあるが、その時は疎遠だった、しかし、それがきっかけでお付き合いが始まり、同郷(岡山。菅氏は公式には山口出身となっているが本籍は岡山の私の実家の隣村)ということもあって、節目節目に、党派が異なりながらも、お付き合いをしてきた。 ある時は、吉祥寺の自宅にまで呼び出され、はじめて会う奥様とともに徹夜で激論を交わしたこともある。まるで全共闘時代の「糾弾会」のような「針のむしろ」だった。私が「公務員労組依存の政党に絶対に行革はできない」と突っぱねると、机を叩いた菅さんのこぶしが湯呑み茶碗を割り、手が血だらけになったこともあった。 何が悲しくて、男二人が後楽園ドームで野球観戦を3時間もしなければならないのか、ということもあった。 民主党と一緒にやらないかと、これまで幾度となく誘われたが、最後に私が断るのは常にこの「公務員労