09年度の第2次補正予算案の審議で、鳩山政権の閣僚が自公政権批判を展開している。野党時代の民主党は自公政権の問題点を追及することで政権交代を実現したが、同党も与党となって既に4カ月。「前政権批判」も賞味期限が切れつつある。 「自民党政権のことを言っても、しようがないから言わないようにするが」。27日の参院予算委員会で、仙谷由人国家戦略・行政刷新担当相はこう前置きしたうえで、「積極的労働市場政策がほとんど行われなかった」と旧政権を厳しく批判した。菅直人副総理兼財務相も、自ら基本方針をまとめた新成長戦略を問われ、「過去の政権が出した成長戦略は目標をほとんど達成してない」と断じた。 しかし、こうした対応には「自分の意見を言わないで前政権ばかり批判する」(自民党の町村信孝元官房長官)との批判に加え、与党側からも「攻撃すればよかった野党時代の癖が抜け切れていない」(民主党党幹部)との声が漏れた。【野