「3人の選手が獲得した(FAの)権利を尊重し、ノーテンダーとする」。プロ野球の日本ハムの稲葉篤紀GMは11月にこう発表したが、企業にもノーテンダー社員はいる。ジャーナリストの溝上憲文さんが取材したある人事部長は「いてもいなくてもいい、本音ではいらない人材。野球で言えば打率2割5分の人で、社員の7割が該当する。課長・部長の管理職にも多い」と語る。戦力外宣告される前に転職し“再契約”の道を探るしかないのか――。 人事部「7割はノーテンダー社員、いてもいなくてもいい人材だ」 新庄剛志新監督を迎え注目されているプロ野球の日本ハム。稲葉篤紀GMが11月16日、チーム内の3選手について、「選手が獲得した(FAの)権利を尊重し、ノーテンダーとすることを選択した」とコメントしたのは記憶に新しい。 この「ノーテンダー」は聞き慣れない言葉だが、決して「戦力外」ではなく、プロ選手としての実力はあるが年俸に見合う