ダイハツ『ミゼット』、スバル『360』、トヨタ『パブリカ』…。館内に1歩足を踏み入れると、懐かしき昭和の車が所狭しと詰め込まれた異空間にタイムスリップ。 モノづくりで知られる新潟県三条市にある、そんな元気のあった頃の日本に出会える「KYOWAクラシックカー&ライフステーション」がSNSなどで話題となっている。 実はここ、工場だったところ。1960年代に創業した共和工業の跡地である。三条市の経済は、17世紀に始まる鍛冶から後に金物業に発展、今も県下有数の工業都市となっている。同社も長年、自動車関連部品の金型設計や製造に携わってきた。その先代社長が社員にモノづくりへの誇りを感じてほしいと、自社が携わった自動車の収集から始まったのがルーツ。それが近年の移転にともない、空きが生まれた旧工場をクラシックカーなどの展示施設として一般に公開しているのだ。 3階建ての建物は、工場だっただけに大きくて広い。