―― 前回はこちら ―― UXデザインの基礎をわかりやすく解説する連載の第4回。今回は、ユーザーの意欲が製品やサービスの利用体験を大きく左右することを指摘する。著者らの研究によれば、意欲を構成する要因は製品関与と自己効力感の2つであり、この2軸に基づいてユーザーを分類する「SEPIA法」を開発した。SEPIA法は、長期の利用シナリオの構築や、現場におけるUXの分析などに活用できる。(本誌) ユーザーに与える体験価値を考える上で非常に重要なのが、現実のユーザーを知ることである。たとえ同じ製品やサービスを使っていても、ユーザーの特性によって、感じる価値は大きく変わってくるからだ。ユーザーの体験価値を大きく左右する要因の1つに、ユーザーの意欲がある。ここでは意欲に注目してユーザーを分類し、UXデザインに役立てる手法を紹介する。 まずは、筆者自身の体験から、意欲がどのように体験価値に影響を与えるの