This is Hiroshi Yamaguchi's personal weblog. It aims to be an incubator as well as an archive of my ideas and thoughts. Possible topics include: finance, business administration, economics, prediction markets, virtual worlds, and other issues.
![「ゲーム内経済学という考え方」配布資料 - H-Yamaguchi.net](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/887f28af5c3528fa0b62669a7681e04edec605e3/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fhyamaguti.cocolog-nifty.com%2F.shared-cocolog%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)
なんじゃそりゃ、と思うかもしれないが、見れば「あるある」という人も少なくないにちがいない。こんな感じだ。 テーマは何でもいい。「○○について論ぜよ」とか、「○○について△△の観点から説明せよ」とか、まあそういう類のやや漠たる問題を与えるとする。たとえば、「アマゾンのビジネスモデルを説明せよ」みたいなのだとしよう。そうすると、やれネット販売で手軽に買えるとかロングテールでどうとかアフィリエイトでどうとか、一般的な説明を書いてくる。いやそういう答えを求めている問題なのでそれでいいのだが、その後なぜか判で押したように、「ネット販売はかくかくしかじかの悪いところがあって」と続く。で、最後に「便利だが危険性もあるので、気をつけて活用していきたい」という決意表明で締めくくられる。 この論旨が、何を聞いても繰り返される。iTMSでもSNSでも、参加型ジャーナリズムでも携帯コンテンツでも。要するに、何を論
ロス・アラモス研究所、ヒューストン大学、レンセラー工科大学の研究者は、コンピュータによるマルチエージェントシミュレーションを使って、マイノリティゲーム(2つに分かれて少数派になったほうが勝ち、というゲーム)を行う実験を行った。各エージェントが互いに独立した意思決定を行う場合、エージェント数が増えてくると、とりうる可能性が幾何級数的に増大し、トラックできなくなることがある。ここで研究者たちが、エージェント間でアドバイスを交換できるようにすると、エージェントは自然にネットワークを形成し、全体の約1%のエージェントがリーダー格となる現象がみられた。これは、現実世界で発生するリーダーと類似した比率だという。たとえばアメリカの公務員は全国民約2億5千万人に対して約0.5%に相当する。 マイノリティゲームは、この種の実験によく用いられる簡単なゲームだが、株式市場などのシミュレーションにも通じるものがあ
いわゆる「網野史観」というのがある。2004年に亡くなった歴史学者網野善彦氏らが提唱した、権力者よりむしろ民衆に注目する歴史のとらえ方、とでもいえばいいだろうか。歴史学者の間ではいろいろな見方があるらしいが、現存するさまざまな資料と整合的なところがたくさんあるし、少なくとも素人である私の目から見れば、「えらい人々」の歴史よりよほど面白く説得力がある。 この本は、網野史観にも似た「民衆からの視点」をもって戦国時代を見たもの、といえる。戦国時代というと、私たち素人はつい、合従連衡とか下克上とか、天下統一へ向けた武将たちのドラマとかロマンとかみたいなものばかり思い浮かべてしまう。その「陰」で民衆は泣いていたのでは、なんて想像する人も多いだろう。戦乱の世にあって、家族との平和な日々を夢見ながらも横暴で権勢欲旺盛な君主に駆り出され泣く泣く戦場へ、なんて今ふうに考えてしまいがちだが、とんでもない。そん
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く