マッチ製造会社「神戸マッチ」(兵庫県太子町鵤)がマッチの先端部分「頭薬(とうやく)」に茶殻を混ぜた「茶殻入燐寸(マッチ)」を完成させた。 飲料メーカー「伊藤園」(東京都渋谷区)と共同開発したもので、マッチに火を付けたときに生じる独特の臭いを解消した。神戸マッチの嵯峨山真史社長(43)は「余計な臭いがないので、アロマキャンドルの香りなどを楽しむときにピッタリ」とアピールしている。 通常のマッチの頭薬は、塩素酸カリウムを主成分に燃焼補助材として硫黄などが配合されている。そのためマッチには硫黄が燃える臭いがつきもので、一部の消費者からマッチが敬遠される一因になっているという。 嵯峨山社長が硫黄臭の解消を思い立ったのは昨年8月。伊藤園が、緑茶飲料「お~いお茶」の製造過程で出る大量の茶殻を、工業製品などの原料にリサイクルしていることを知り、硫黄の代替原料として茶殻を利用することを発案。伊藤園に共同開