トンネル内部といえば、オレンジの照明で照らされたやや薄暗い空間を思い出すかもしれません。しかし現在は、なんとなく白っぽく見えるトンネルが増えている気がします。 【写真】トンネル照明、「照らす方向」にも工夫 たとえば、2017年11月に開通した国道253号「八箇峠道路」の八箇峠トンネル(新潟県南魚沼市~十日町市、全長2840m)は、オレンジの照明が見られないだけでなく、トンネル全体が白っぽく、壁や舗装面の境目もわからないほどです。単に新しいからなのでしょうか。国土交通省長岡国道事務所に話を聞きました。 ――八箇峠トンネルは全体的に白っぽく見えますが、なぜでしょうか? トンネルでよく見られるようなオレンジのナトリウムランプではなく、明るい白色LEDを照明に採用していること、また路面をアスファルトではなく、壁面と同様にコンクリートで舗装にしていることから、確かに白っぽく見えるかもしれません。 ―