No.790 [ 週刊朝日2006年6月16日号 ] 米リベラル・アーツ大学の卒業式で、学長が贈った三つのメッセージ オハイオ州にあるオーバリン大学の卒業式に行った。 ここは、東部のアマースト(マサチューセッツ州)、スワースモア(ペンシルベニア州)、西部のクレアモント(ポモナ、マッケナ=カリフォルニア州)などと並ぶ名の知れたリベラル・アーツ大学(Liberal Arts College)である。日本大使を務めたエドウィン・ライシャワー(注1)の母校としても知られる。 息子が今年、無事卒業したので妻と一緒にワシントンから飛んだ。娘夫婦もロサンゼルスから駆けつけた。 卒業式典は、午前中いっぱいかけて行われた。祈り(Invocation)、卒業生代表の感謝の言葉、名誉博士号の授与、ナンシー・ダイ学長の卒業生を送る言葉(Remarks)、そしてチリのホアン・グスマン判事の演説(Commenceme