数字で会社を読む 週刊ダイヤモンドで好評連載中の「数字で会社を読む」。各業界・企業を担当する第一線の記者が、ポイントを絞った財務分析で企業・産業に切り込みます。 バックナンバー一覧 時価総額で世界1位まで上り詰めたアップルは、iPhoneという大ヒット商品で築き上げた高収益体質をいつまで保てるのか。過去になかった疑問が市場を取り巻いている。 過去最高記録には間違いないのだが──。 1月23日、米IT企業大手のアップルは、最も売上高が伸びるクリスマス商戦を含む2013年度第1四半期(12年10~12月期)決算を発表した。売上高は545億1200万ドル(約4兆9061億円。1ドル=90円換算)、純利益は130億7800万ドル(約1兆1770億円)と、いずれも過去最高を記録した。 わずか3カ月で1兆円以上を稼ぎ出す企業は、世界のハイテク業界でも他にない。 しかし、である。市場では高い収益力が、つ
![【アップル】世界で最も稼ぐ企業に忍び寄る粗利益低下と低価格化という影](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/23b7ad6822f5159af257218fccc5c50d7be17260/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdol.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2F0%2F-%2Fimg_308d6fc03a55914a69a409ac8b4faf25327570.jpg)