昨今、IT関連のニュースなどで「パスキー」「Passkeys」などといった単語を見かけるようになりました。セキュリティ界隈では割と盛り上がっている話なのですが、なかなか一般の方にはよくわからない話なのではないかと思います。実は私自身も正直全貌を把握しているとは言いがたいのですが、自分の中でのまとめの意味も込めて、解説してみようかと思います。 パスキーとは、パスワードに代わる新しいWEB認証技術の総称です。実は「パスキー」という言葉自体の示す範囲が現時点では複数あってわかりづらいのですが、過去に「WebAuthn」と呼ばれていたものを「パスキー」と呼称するようになった、というのが、広い意味での「パスキー」となります。まずはその広い意味でのパスキー(=WebAuthn)について、こちらは実際に体験してもらった方が早いと思うので、体験デモサイトをご紹介しつつ、動作を説明しようと思います。