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ブックマーク / jyoshige.livedoor.blog (12)

  • Joe's Labo : 2012年の派遣法改正は「机上の空論」だったそうだ

    2013年10月08日10:00 by jyoshige 2012年の派遣法改正は「机上の空論」だったそうだ カテゴリ 厚労省の労働政策審議会の委員の一人が昨年の派遣法改正(30日以内派遣の 原則禁止や無期雇用への転換推進措置)について「机上の空論だった」と認め、 一部で話題となっている(筆者は誰のコメントか教えてもらったがここでは書かない)。 どの部分について「机上の空論」だったのかは分からないが、恐らく 「規制強化すれば無期雇用などの安定雇用に移行するはず」という 全体の方向性についてだろう。 (でないと自民政権による30日以内派遣再解禁の流れで記者が取り上げない) 似たような反省は、同じ厚労省の「今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会」 もコメントしている。少々長いが引用しておこう。 制度創設時、常用代替を防止する趣旨は「新規学卒者を常用雇用として雇い入れ、 企業内でキャリア形成

  • Joe's Labo : 雇用特区でブラック企業が生きていけないわけ

    2013年09月21日11:13 by jyoshige 雇用特区でブラック企業が生きていけないわけ カテゴリ経済一般 政府が解雇や労働時間管理を大幅に規制緩和する雇用特区の具体的な検討に 入ったとのこと。設立5年以内とか外国人従業員比率とかよくわからない基準がある のが引っかかるが、とりあえず地域限定といえど労働市場の流動化に踏み切るのは 良いことだ。政府の進めるデフレ脱却のためにも、労働市場流動化は避けては 通れない道だからだ。 とはいえ、朝日新聞や東京新聞のように 「そうそうたるブラック企業ばかりが集まるブラック特区になるのではないか」 と心配する人達も多いようなので、よくある誤解を解いておこう。 結論から言えば、特区にはむしろ優良企業の多くが集まり、逆に特区以外の ブラックぶりが際立つというのが筆者の意見だ。 仮に「従業員を過労死寸前まで、それも手当無しでサービス残業させてやろう」

  • Joe's Labo : 筆者が「日本の弱者はとても可哀想だ」と思うワケ

    2013年07月17日17:30 by jyoshige 筆者が「日の弱者はとても可哀想だ」と思うワケ カテゴリその他 08年に各所でさんざん説明されつくしたことではあるが、当時の経緯を知らない若い人 もいるようなので、もう一度簡単に説明しておこう。 結論から言うと、企業の“内部留保”は賃上げには使えないし使っちゃいけないものだ。 1.そもそも、他人がとやかく言えるお金ではない 企業の売り上げから人件費などの経費を引き、税金も収めた後の純利益は 当然ながら株主のものであり、実際、ここから配当も支払われる。来なら全部 株主のものであるが、全部配当してしまってはこれから先の会社の運営にも支障が 出る。 だから、一部は配当しつつも、一部は残しておく。これの積み重ねが内部留保と 呼ばれるものの実態で、誰のものかというと株主のもの、でも 「まあまあ我々に任せといてください、きっと上手く回してもっ

  • Joe's Labo : 孤立無援の厚労省

    2013年07月02日09:43 by jyoshige 孤立無援の厚労省 カテゴリ経済一般 週刊現代の特集「年金制度廃止 私はこう考える」がなかなか充実しているので 紹介しておこう。充実、といっても、中身は年金問題でおなじみの鈴木先生から 高橋洋一氏、モリタクまで、識者総動員での厚労省フルボッコである。 (筆者もちょこっとだけコメント) 紙媒体だと一過性なので、目立つものだけピックアップしてネットに放流しておこう。 「年4.1%の高利回りで積立金を運用し続けます、という説明など、誰が聞いても 納得できない話です。運用で挽回しようにも、その元手が毎年6兆円ずつ 減っていくわけですから大して意味がありません」(学習院大・鈴木亘教授) 「役所の年金担当者たちは、最後の最後まで支給開始年齢の上限をはっきり 言わないでしょう。受給者と若い世代の比率を眺めると、支給開始年齢は 80歳近くになってしま

  • Joe's Labo : 壊れゆく「新自由主義というフィクション」

    2013年05月21日19:00 by jyoshige 壊れゆく「新自由主義というフィクション」 カテゴリその他 数年前、新自由主義という言葉が一時期はやった。 民営化や規制緩和による経済成長、行政改革のことを指すようだが、もともとは 一部の左翼学者が使い始めた言葉だ。郵政民営化に際して、既得権を失うことを 恐れる人達が飛びついて日でも広まったように思う。 派遣切りの際にも「どこかの誰かが悪いことを企んだ結果に違いない」とばかりに 大手メディアがさかんにこの言葉を使っていた記憶がある。 筆者自身も「彼ら派遣労働者は新自由主義の犠牲者ですよね?」と言われ 「いや、規制緩和してなかったらそもそも彼らの多くは職についてなかっただろうし、 新自由主義だろうが共産主義だろうが不況が来れば仕事は無くなるもんですよ」 と言ったらボツにされたこともある。 さながら、世界平和を脅かす危険思想といった扱い

  • Joe's Labo : ブラック企業の大半は合法であり、ユニクロは優良企業であるという現実

    2013年05月02日11:00 by jyoshige 実はブラック企業の大半は合法であり、ユニクロは優良企業であるという現実 カテゴリ人事 ブラック企業に関する議論が百出しているが、どうもズレを感じることが多い。 まず、この手の議論で必ず顔を出す「修行と思って我慢しろ」という意見は、 最も重要な論点を見落としているように思う。 もう一方の雄である「まず国は労基法をしっかり守らせろ」とか 「経営者はもっとコンプライアンスを重んじろ」的な議論は、議論以前に根的に 認識が間違っている。 論点が見えていない人と見当違いの人同士が延々と場外乱闘をしているだけなので (見世物的には面白いかもしれないが)いつまで経っても議論は前に進まない。 いや、それこそが過去50年間の日の姿なのかもしれない。 というわけで、筆者自身はあちこちに書き散らかしていることではあるが (ブログしか見ない人もいるだろう

  • Joe's Labo : 自民党のセンセイ方は3年前になんで負けたかわかっているのか

    2012年12月15日19:00 by jyoshige 自民党のセンセイ方は3年前になんで負けたかわかっているのか カテゴリ 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) 小泉政権の後を継いだ安倍政権から、それまで安定していた自民党はじりじりと 支持率を下げ始め、07年の参院選で敗北してねじれ状態が出現した。 そして09年、麻生政権は歴史的敗北を喫し、自民党が野に下ったのは記憶に新しい。 この一連の流れを指して一部のメディアは「有権者が小泉改革にNOを突きつけた」と評した。 ひょっとすると、今でもそう思っている人はいるのかもしれない。 だが、事実はまったく逆だ。各種データを元に、小泉政権の後継者たちがいかに 世論を読み誤っていったのかを明示したのが書である。 05年選挙で自民党に投票した人の、その後の安倍政権に対するスタンスを追跡調査 すると、全年齢層を通じて「郵政造反組の復

  • Joe's Labo : 年金問題は解決できる

    2012年10月11日13:00 by jyoshige 年金問題は解決できる カテゴリ書評 年金問題は解決できる! ―積立方式移行による抜改革 クチコミを見る 日の年金制度が直面する課題を分かりやすく解説した入門書。 基的な内容は氏のこれまでの著作や若者マニフェストの提言とほとんど同じ なので、興味深い論点だけ紹介しておこう。 ・2004年改革による100年安心プランや、このたびの税と社会保障の一体改革によって 年金問題は解決したのでは?と思っている人には残念なお知らせではあるが、 どちらも抜的解決には程遠い。 まず現状の100年安心プランは、今後100年ほどの間の積立金の運用利回りを4.1%、 現実にはマイナスの賃金上昇率を2.5%と計算し、国民年金の未納率も2割に半減する という“結果ありき”の超楽観数値に基づいているため、そもそも制度として成立していない。 「中国とって、イ

  • Joe's Labo : 自民党議員は芸人叩きやってる暇があったら社会保障の抜本改革を今すぐやれ

    2012年05月21日13:00 by jyoshige 自民党議員は芸人叩きやってる暇があったら社会保障の抜改革を今すぐやれ カテゴリその他 芸人、河準一の母親が生活保護を受給していた問題で、自民党の複数の議員が 追及する構えを見せている。 はっきりいって「自民党も暇だなあ」という印象しかわかないが、件は上手い具合に 日の社会保障の問題点を浮かび上がらせているので、簡単に整理しておこう。 ・法的に違法? 確かに、民法には「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある」という 規定が存在する。 ただ、これを根拠として違反者を罰するなら、法律で扶養能力そのものをきっちり定義 しないといけない。少なくとも国はその基準を作って国民に広く公開するべきだろう。 もちろん、あくまで自分の生活維持を優先すべきだから、そのための必要額を 決めないといけない。自分の子供一人につき、必要な生活費

  • Joe's Labo : 職業左翼と公務員労組とアンチ橋下論者が嫌われる理由

    2012年02月01日10:42 by jyoshige 職業左翼と公務員労組とアンチ橋下論者が嫌われる理由 カテゴリその他 ブロゴスで非常に興味深い記事を見つけたので紹介したい。 というか、ブログの読者にはお馴染みの“すくらむ”である。 「またか」と思わず、一読をお勧めする。 というのも、ここには戦後日の縮図と言ってもいい構図がくっきりとあらわれているからだ。 文読むのがめんどくさいという人のためにダイジェストを書いておこう。 「消費税引き上げは弱者に厳しいからダメ、でも公務員の賃下げも景気が悪くなるからダメ。 公務員と民間労働者は手を取り合って一緒に闘おう!」(ていうか誰と?) いや、ほんと、これだけですよ。 毎年一兆円ずつ増え続ける社会保障費や一千兆円の借金をどうするかとか、 成長戦略はどうあるべきかとか、言及ゼロ。 「オレはもう持ってるから、無い奴らは自分でなんとかしろ」 的

    tmsbb
    tmsbb 2012/02/01
    "職業左翼が現実無視のお札を売りつけ、それを公務員労組が涙を流して伏し拝む。そして怒った大衆がコメント欄で荒れ狂う。これはそのまま戦後日本の縮図と言っていい。"
  • Joe's Labo : ありがとう日弁連!

    2011年09月16日17:30 by jyoshige ありがとう日弁連! カテゴリ経済一般 ブロゴス読んでたら面白い記事があったので紹介。 内容については、規制緩和で貧困層が拡大した、お上が何とかしろ、でも消費税の増税は反対ね、 という典型的な日弁連的ロジックだ。 いろんな識者が既に指摘しているように、厚労省の出している貧困率とは相対的貧困率であり、 生活に困っている人の割合を示すものではない。高齢化が進めばどうしても増えてしまう数字だ。 じゃあ絶対的な貧困率はどのくらいかといえば、日は世界有数の「貧困層がお金持ちな国」である。 というわけで、悪いけど、この記事はあまりいけてない。前提条件が大きく間違っている。 じゃあ、この記事のどこが面白いかというと、人が気付かないまま、結果として小さな政府を 主張している点だ。 日は終身雇用という形で民間企業に社会保障を丸投げしているため、そ

  • Joe's Labo : みんなの党はなぜ若者に人気が無いのか?

    2011年07月12日11:52 by jyoshige みんなの党はなぜ若者に人気が無いのか? カテゴリ経済一般 みんなの党が「厚生年金等の未収分をきっちり取れ」という提言を出したそうだ。 みんなの党は会社員が入る厚生年金と健康保険の保険料で、2009年度に約11兆7000億円 の未収金があるとの試算をまとめた。消費税の5%分に相当する金額だ。この試算をもとに、 政府が検討する消費税増税などに反対する。 来、正社員として会社から給与を貰っている人には、厚生年金や健康保険に加入する 義務がある(個人事業や非正規雇用契約の場合は別規定)。 ただ、労使折半で事業主負担分が発生するため、余裕のない中小や零細企業の中には 加入させていないケースも少なくない。それらをきっちり回収すれば11兆円になるから 消費税は引き上げなくていいだろうというロジックらしい。 来、社会保険料は税ではないので、消費

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