4月10日の記事では,中学校2年生の数学学力と得意度が,国際データでみると逆相関にあることを知りました。 今回は,理系職志望率という変数も加味し,3者の関連を検討してみます。理系職志望と関連しているのは,学力か,それとも自己意識か。こういう問題です。 私は,IEAの「TIMSS 2011」のデータを使って,中学校2年生の以下のデータを国別に作りました。 ①:科学(science)が得意という生徒の比率 ②:科学の平均点 ③:理系職志望率 ①は,「科学が得意だ」という項目に,「とても当てはまる」ないしは「少し当てはまる」と答えた生徒の比率です。③は,「理系職(job that involved using science)に就きたい」という項目に,「とても当てはまる」ないしは「少し当てはまる」と答えた生徒の比率を指します。 下の表は,3つのデータが得られる26か国の数値一覧です。下記サイトの