「なぜ長野はおやきが有名なのか」 長野市に住む20代からこんな身近な疑問が寄せられました。おやきは、小麦やそばを粉にして作った皮にあんや野菜などを包んで焼く長野県の代表的な郷土食の1つです。 恥ずかしながら、長野で暮らしているといつの間にか“当たり前”の食べ物になっていて、疑問に感じたことはありませんでした。 調べてみるとその誕生には歴史や風土、そして関係者たちのある取り組みが今につながっていることが見えてきました。 (川口由梨香・及川利文) おやき知ってる? 投稿者から寄せられた疑問を何度か読み返すうちに2つの疑問がわいてきました。 1つは「なぜ長野でおやきを食べるようになったのか」、もう1つは「なぜ長野のおやきが有名=知られているのか」です。 そこでまず、全国から観光客が訪れておやきが食られている場所へ向かいました。 善光寺仲見世通り 長野市の善光寺の本堂へと通じる200メートルほどの