1975年に書かれた、中村桂子による生命科学マニフェスト。 現在の中村は生命誌という言い方をするが、基本的な考え方はおそらく変わっていないのだと思われる。 マニフェストと述べたが、まさにこれは宣言書といった雰囲気が強い。 従来の生物学ではなく、人間や生きものの生命ないし生きているということはどういうことかという問いを中心に据えた学として、生命科学をこれから立ち上げていく、という意思表明である。 それ自体は面白い試みであるが、まだ意思表明の段階なので、「生命科学は環境問題について考えていなければならない」とか「人文・社会科学との連携が必要となる」といった、もっともな主張ではあるけれど、一体具体的にどうなっていくのか分からないなあという部分は結構ある。 ただし、そういうことを差し引けば、生物学全体の見取り図を得るのに有用な本である。 もちろん75年に書かれた本なので多少古びている記述はあるが、
織田信長 ぼちぼち、元気にやっています。少し薬にも慣れた...んかなぁ。相変わらず食べられないけど。朝、指がこわばって文字なんて入力できなかったけど、それはほぼなくなった。関節もどこも痛くない。薬効いてきたんやろな。 で、ブログを書こうと言う気がまた起きてきた。 …
"Nothing in Biology Makes Sense Except in the Light of Evolution" 進化の光に当ててみなければ、生物学のどんな知識も意味を持たない現代進化総合説の発展に関わった遺伝学者・進化生物学者Theodosius Dobzhansky[1900-1975]と、オメガポイント理論などで知られるイエズス会士Pierre Teilhard de Chardin[1881-1955]にまつわるフレーズである。初出は... Dobzhansky, Th. 1973. "Nothing in Biology Makes Sense Except in the Light of Evolution" The American Biology Teacher 35: (March): 125-129. [copy] Nothing in Biology
編著:門川 俊明、著:秋月 由紀、出版社:羊土社 (2008-10)、ASIN:4758108129【amazon.co.jp】【bk1】【本書の特設サイト】 私が、本格的に、Illustratorを使うようになったのは、2003年にポスター発表で、一枚刷りポスターを作りたいと意を決したときでした。一枚刷りポスター作成にはIllustratorがよいということはわかっても、その作り方を書いている本もなければ、Webサイトの情報もほとんどない状態でした。DTP(Desktop Publishing)の知識がまったくなく、「えっ、トンボって何ですか」というレベルの私が、Illustratorで1枚刷りポスターを作り、出力センターで打ち出すのは、かなり大変でした。その当時は、日本の研究者で一枚刷りポスターを作っている人は少数でしたので、自分がポスターを作ったときの作業工程をwebサイトに書いたら
Levy flightという言葉は、初めて聞いたときから妙に頭にのこる響きでして。 動物が食物や新たな生息地を探すときなど、どのような探索経路をとるのが効率のいい資源発見につながるか、ということが問題になります。 こういった探索経路のnull modelが通常はいわゆるrandom walkというやつなのですが、実際の動物は一度探したところを誤って再び探してしまわないようにrandom walkよりも直線的な探索経路をとることが多く、そういった経路を表現するために多くの研究ではcorrelated random walk (CRW)という進行方向がある方向に偏っている探索方法を考慮していたりします。 そんな中1996年にNatureで発表されたのが、大海原で食物を探すワタリアホウドリはLevy walk (flight)をしている、という研究でした(Viswanathan et al. 1
東大安田講堂で行われた講演会 『ワトソンとスタイツが語る、未来の生命科学 DNA→RNA→?』 に行ってきたレポ。 記録したけどアウトプットする場が無かったので、ブログを立ち上げてみた・・・継続するかどうかは不明。 ワトソン(James D. Watson)とは、生物の教科書に必ず出てくるDNAの二重らせん構造を解明した研究者。 1962年にノーベル医学・生理学賞を受賞。 そしてスタイツ(Joan A. Steitz)はあまり一般には有名ではないけれど、「働くRNA」を発見し、生命科学界に衝撃を与えた女性研究者。 講演は スタイツ→ワトソン→ディスカッション の順番。 スタイツの内容は・・・専門的な内容だったので、割愛。 電子顕微鏡でDNA、RNA、Spliceosomeが撮像できるんだ、ってのには驚いたけど、残念ながら寝てる人も多数。 あとSpliceosomeの活性中心にtRNAが入る
Three of the developers behind Nature's RSS feeds have written a paper clearly explaining the role of RSS in scientific publishing (via Danny Ayers). If you have heard about RSS and you haven't quite figured out what all the fuss is about, then I would highly recommend this paper. If you are already an RSS junky, subscribed to more feeds than you can read then I would also recommend it, as the aut
あまり天気の良くない、ぐずついた日でした。 夕方に、娘夫婦と双子が到来。一挙に賑やか、ハイテンションに。 年寄りだけが住んでいる家はときおり、こういう幼児の元気の良い声、鳴き声、金切り声を吸収しないといけないのだな、と思いました。家に潤いがでるというか、本来の家になるというか、そういう感じです。 夕方までに、精を出して仕事をしましたので、だいぶ進みました。なんとなく、今年はだいぶいい年になるかな、という予感があります。初しごとの勘です。 増えないで生きている細胞は、どうやって生き続けるのか、こういうちょっと手がかりをつかみにくい研究を始めています。場所としては、沖縄が主体ですが、でも染色体分配の問題とほぼ同様に考えだしていますから京都の仕事でもそのあたりが段々色濃く反映しだしています。。 増えないでも生き続ける細胞というのは、人間のおとななら体を作る大部分の細胞はそういう細胞のようです。し
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