はじめに 医学部の附属病院が廃止等で取りざたされることはない。高度専門職業人の育成に欠かせないからである。ところがどうだろう。国立の教育学部の附属学校については、縮小や廃止の論議が出てくる。これは、教育学部が職業人教育としての教育研究をしていないからであり、附属学校が職業人教育としての役割を果たしていないからではないか。 1.附属学校批判と現状 現在、附属学校に対する批判と現状がどのようなものがあるか主な例を挙げてみよう。 1)教育実習校に対する疑義】 少子化に伴い国立の教育学部の縮小化が進みつつあるが、教育実習校である附属学校も縮小していいのではないか。そもそも、教育実習は公立学校でもやれるのではないか。 2)【研究開発校に対する疑義】 附属学校では、公立学校ではやれないような教育研究開発をしているというが、公立学校で役立つ研究開発をしているのか。附属学校のみに通用する研究ではないか,誰