家庭にあるテレビやエアコン、冷蔵庫などの家電品、PCやスマートフォンなどのICT機器が連携して機能するスマートホームは、スマートスピーカやAIスピーカなどと呼ばれるデバイスを介して音声コマンド操作するイメージが強い。そんなイメージは、例えばAppleの「HomePod」、Googleの「Google Home」、Amazon.comの「Echo」などによって作られたのだろう。 ただし、音声コマンドが常に最適なユーザーインターフェイス(UI)であるとは限らない。目的や状況によっては、慣れ親しんだ壁にある照明スイッチのように、決まった場所に専用のコントローラを設けた方がよい場合も考えられる。しかし、ハードウェアのコントローラを取り付けようとすると、その都度工事が必要になり、進化し続けるであろうスマートホームの柔軟性を損なってしまう。 そこで、Appleは仮想的なコントローラを壁に投影する技術を