Credit: pixabayペットとしても身近なカメですが、その出自は意外にも謎に包まれています。 「カメが何者で、どこから来たのか」という問いは、長年の間、生物学者たちを悩ませ続けてきました。 そんな事情を知らない身としては、当然のごとく、「ヘビやトカゲのような爬虫類の仲間だろう」と思ってしまいます。 ところが実際は、鳥やワニの仲間に近いというのです。 カメ誕生の3つの仮説カメの起源については、これまで3つの仮説がありました。 1つ目は「原始的爬虫類説」で、これは爬虫類が進化し始めた初期段階ですでにカメも、他のトカゲやワニのグループと同時に誕生したというものです。 Credit: 理化学研究所2つ目は「トカゲ近縁説」で、トカゲやヘビのグループから派生したというもの。 Credit: 理化学研究所 そして3つ目が「ワニ・トリ近縁説」で、鳥やワニが属する主竜類(Archosaurs)の仲間