ホノルルでLee Altenbergに会った。西海岸のモントレーベイ水族館で会ってから実に25年ぶりである。しかしすぐにわかって声をかけてくれた。彼は数理生命進化の理論家1)で,長年Eigenのエラーカタストロフ問題2)を追いかけている。 「エラーカタストロフ」とは,遺伝子の突然変異率と淘汰(とうた)の関係を与えるものだ。遺伝子座当たりの突然変異率を 1-q として,優位な遺伝子が進化的にちゃんと選ばれる突然変異率には,ある特異点があることを示した。図1では,シミュレーションの結果,遺伝子長が20で変異率がだいたい0.11より大きくなると,進化的な有意差が急激になくなってしまうことを示している。この急峻(きゅうしゅん)に変化する臨界的な振る舞いをエラーカタストロフという。たとえば富士山のように1点だけ優位な点がある適応度地形の場合は正しいが,いろんなところに山あり谷ありの一般的な凸凹適応度
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