死刑を目前に控えた囚人は、最後の一服を要求した。しかし、刑務所の所長は完全禁煙の規則を盾にそれを拒否。事態は、煙草会社、法曹界、政治家を巻き込んで、奇妙な混乱へと陥っていく……。はたして、囚人は最後の一服を許されるのか? 一方、禁煙の市庁舎のトイレで煙草をくゆらせていた職員は、幼い女の子に現場を発見される。威嚇して追い払ったものの、職員には告発の手が伸びる。やがて、囚人と職員の人生は、皮肉な形で交差する。注目作家が放つブラック・コメディ。 118516
僕は人生を巻き戻す 作者: テリーマーフィー,仁木めぐみ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/08/27メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (8件) を見る今年のベスト3に入る翻訳ノンフィクションであり、精神スペクトラム障害に関する啓蒙書だ。じつは冷静に読むことができず、途中で何度も目を拭ってしまった。主人公のエド・ザインは重度の強迫性障害患者だ。現在は二人の女の子を持つ40歳代の男性である。 エドは11歳のときに母親をガンで喪う。軍人だった厳格な父親は、そのときのエドの様子を誤解して激しく殴りつける。エドは心を閉ざし1人でビデオを見はじめる。心が張り裂けるほどの悲しみの中で、巻き戻しができるビデオを1人見続けるエドは、やがて自らの心と身体で時を巻き戻すようになるのだ。 「時が流れる先には死が待っている。時を巻き戻さなくては愛する家族は死んでし
終身刑の死角 (新書y) 作者: 河合幹雄出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2009/09/05メディア: 新書購入: 3人 クリック: 39回この商品を含むブログ (14件) を見る昨年5月15日に「量刑制度を考える超党派の会」が発足している。会長は加藤紘一、森喜朗が最高顧問。副会長には鳩山由紀夫や亀井静香、古賀誠、中川秀直、浜四津敏子が就任している。本書はその動きに対して阻止せんとして、本ブログでも紹介した『日本の殺人』の著者で、法社会学者の河合幹雄が書き下ろしたものだ。ちなみに著者のお父上は河合隼雄だ。 http://d.hatena.ne.jp/founder/20090612/1244765615 あいかわらずの筆致だ。まずはきちんとした統計を持ち出して現状を客観的に理解しようとする。第1章の殺人事件についての記述は『日本人の殺人』と重複するところもあるのであえて紹介しない。「
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