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ブックマーク / founder.hatenadiary.org (8)

  • 『森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!』 (講談社文庫) 解説 - 成毛眞ブログ

    森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります! (講談社文庫) 作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/01/14メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 59回この商品を含むブログ (18件) を見る 2008年12月に出版された単行の文庫化にあたって、著者から出版社経由で解説を仰せつかった。大好きな作家なので二つ返事で請け負った。二つ返事だから「はいはい」と、じつに軽やかである。 - 森博嗣は理系の頭脳と柔らかな言葉のセンスをあわせ持つ稀有な作家である。もちろん、理系といってもたんに理工科系の大学を卒業したということではない。大学でコンクリート工学の教鞭をとっていたうえに、専門外の理工学分野でも玄人裸足なのだ。 つまり、森博嗣の前では玄人でも慌てて裸足で逃げてしまうほどなのだから、人は悠々と白衣を着てサンダルを履いていれるのである。嘘だと思うのであれば、書の表紙を

    『森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!』 (講談社文庫) 解説 - 成毛眞ブログ
    tobiaki
    tobiaki 2011/01/14
    「森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!」
  • 「本のキュレーター」 決定通知 - 成毛眞ブログ

    警察の誕生 (集英社新書) 作者: 菊池良生出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/12/17メディア: 新書購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (14件) を見る最終的に60名を超えるご応募いただきました。ありがとうございました。今回参加いただく8名を決定いたしましたので通知いたします。今回の審査にあたっては「読書傾向」と「書評の営業力」を重視しました。 「読書傾向」では、いわゆるビジネスや経済が、お勧め10冊中2−4冊であることを第1の条件としました。0冊では経済社会から距離のある専門的読書人の可能性がありますし、5冊以上ではビジネス分野の専門読書人だと仮定いたしました。書評の読者の多くは現役ビジネスマンだと思われます。そのビジネスマンたちが日ごろあまり手にしないをお勧めするのが、講座におけるキュレーターだと考えています。 「書評の営業力」とは書評を読ん

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    tobiaki 2011/01/05
    菊池良生「警察の誕生」
  • 『選択の科学』 - 成毛眞ブログ

    選択の科学 作者: シーナ・アイエンガー,櫻井 祐子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/11/12メディア: 単行購入: 27人 クリック: 666回この商品を含むブログ (99件) を見る著者は盲目のシーク教徒である。彼女は1997年にスタンフォード大学から社会心理学の分野で博士号を取得している。翌年「Choice and its Discontents」(選択と不満)という論文発表し、実験社会学会からベスト論文賞を獲得した。この論文こそが彼女の出世作であり、多くの企業が利用する理論となった。 この通称「ジャム研究」を誤解を恐れずに1行でまとめると「選択枝が多すぎると、人々は選択できなくなる」というものだ。すなわち「品揃えが豊富すぎると、売り上げが下がる」という研究だ。書でも226ページからロングテール現象とともに紹介されている。 この有名な研究にたいする日企業の対応は

    『選択の科学』 - 成毛眞ブログ
    tobiaki
    tobiaki 2010/11/29
    「選択の科学」シーナ・アイエンガー
  • 夏休み用に買った本 第1部 20冊 - 成毛眞ブログ

    最近は書評を書くのが面倒になり、すっかりブログもご無沙汰である。ボクは1年に1−2カ月はとんでもない怠け者になるようだ。某社社長をやっているときにも、スキューバダイビング三昧のあげく、一か月以上出社しなかったことがあるほどだ。 とはいえ、夏休み用のを仕入れたので、とりあえずその一部を紹介しておこう。そのうちにヤル気になったらブログで取り上げることもあるかもしれない。 満洲国のビジュアル・メディア―ポスター・絵はがき・切手 作者: 貴志俊彦出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2010/05/01メディア: 単行 クリック: 14回この商品を含むブログ (9件) を見る『満州国のビジュアル・メディア』 帯の文句がじつにステキだ。「幻想の王道楽土、つかの間の祝祭!」+「儚さの帝国=『満州国』のイメージ」。儚さの帝国には「エフィメラ・エムパイア」というルビが振ってある。カラー口絵を含む、豊

    夏休み用に買った本 第1部 20冊 - 成毛眞ブログ
    tobiaki
    tobiaki 2010/07/29
    「ドナウの南とエルベの東」「スプートニクの落とし子たち」「言葉はなぜ生まれたのか」「一万年の進化爆発」「黒人はなぜ足が速いのか」「死刑絶対肯定論」「みんなが知りたい 地図の疑問50」「戦艦大和の台所」
  • 『科学は大災害を予測できるか』 産経新聞3月27日書評 - 成毛眞ブログ

    科学は大災害を予測できるか 作者: フロリンディアク,Florin Diacu,村井章子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/02/25メディア: 単行 クリック: 9回この商品を含むブログ (6件) を見る著者は数学者にして、天体の軌道計算の専門家だ。いわば予測のプロが、科学は数学という道具をつかい、大災害を予測しうるかについて解説しているのが書だ。 テーマは「台風や地震」、「気候変動」、「小惑星の衝突」、「金融危機」、「パンデミック」の5つである。いささか乱暴にまとめると、どの分野でも完全な予測や予知は難しいというのが結論だ。 天気や地震などの自然災害は、いわゆるカオス理論の効果があって難しいらしい。カオス理論とは、南米の蝶が羽ばたくと、どこかで嵐が起こるという逸話で説明される数学理論だ。 金融危機については人間が相手であるため、予測を発表したあとに人々の行動が変化し、せ

    『科学は大災害を予測できるか』 産経新聞3月27日書評 - 成毛眞ブログ
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    tobiaki 2010/03/27
    「科学は大災害を予測できるか」
  • 『完全なる証明』 - 成毛眞ブログ

    完全なる証明 作者: マーシャ・ガッセン,青木薫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/11/12メディア: ハードカバー購入: 21人 クリック: 475回この商品を含むブログ (64件) を見る書は外国語で書かれた底がすでにあって、それを翻訳したものではない。英語で書かれてはいるのだが、日語版専用の書き下ろしである。もちろん、ほぼ同時に英語版が出ているようだが、ソ連の数学界についての部分が欠けているらしい。日人に生まれて良かったと感じることができる妙な翻訳書である。その英語版にはないソ連の数学界とユダヤ人についての前半が当は極めて重要だと思うからだ。 翻訳は青木薫さんだ。この分野の最高の翻訳者であることは間違いにない。彼女のほとんどの翻訳書を読んでいると思う。編集者は下川進氏である。この二人のコンビによる科学読み物なのだから面白くないはずがない。 ところで、書はけっ

    『完全なる証明』 - 成毛眞ブログ
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    tobiaki 2009/11/14
    「完全なる証明」
  • 『僕は人生を巻き戻す』 - 成毛眞ブログ

    僕は人生を巻き戻す 作者: テリーマーフィー,仁木めぐみ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/08/27メディア: 単行購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (8件) を見る今年のベスト3に入る翻訳ノンフィクションであり、精神スペクトラム障害に関する啓蒙書だ。じつは冷静に読むことができず、途中で何度も目を拭ってしまった。主人公のエド・ザインは重度の強迫性障害患者だ。現在は二人の女の子を持つ40歳代の男性である。 エドは11歳のときに母親をガンで喪う。軍人だった厳格な父親は、そのときのエドの様子を誤解して激しく殴りつける。エドは心を閉ざし1人でビデオを見はじめる。心が張り裂けるほどの悲しみの中で、巻き戻しができるビデオを1人見続けるエドは、やがて自らの心と身体で時を巻き戻すようになるのだ。 「時が流れる先には死が待っている。時を巻き戻さなくては愛する家族は死んでし

    『僕は人生を巻き戻す』 - 成毛眞ブログ
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    tobiaki 2009/10/08
    「僕は人生を巻き戻す」
  • 『終身刑の死角』 - 成毛眞ブログ

    終身刑の死角 (新書y) 作者: 河合幹雄出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2009/09/05メディア: 新書購入: 3人 クリック: 39回この商品を含むブログ (14件) を見る昨年5月15日に「量刑制度を考える超党派の会」が発足している。会長は加藤紘一、森喜朗が最高顧問。副会長には鳩山由紀夫や亀井静香、古賀誠、中川秀直、浜四津敏子が就任している。書はその動きに対して阻止せんとして、ブログでも紹介した『日の殺人』の著者で、法社会学者の河合幹雄が書き下ろしたものだ。ちなみに著者のお父上は河合隼雄だ。 http://d.hatena.ne.jp/founder/20090612/1244765615 あいかわらずの筆致だ。まずはきちんとした統計を持ち出して現状を客観的に理解しようとする。第1章の殺人事件についての記述は『日人の殺人』と重複するところもあるのであえて紹介しない。「

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    tobiaki 2009/10/08
    「終身刑の死角」
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