東京・秋葉原の無差別連続殺傷事件で殺人罪などに問われた元派遣社員加藤智大被告(27)の公判は、29日午後も東京地裁(村山浩昭裁判長)で続き、被告人質問で加藤被告は「できれば事件を起こしたくないという思いがあった」と述べ、直前まで実際に事件を起こすつもりはなかったと訴えた。 加藤被告は事件数日前からインターネット掲示板に「やりたいこと…殺人」「目標は100人」などと次々に書き込んだことについて、荒らし行為などの嫌がらせに対する「警告」で、本心ではなかったと主張。ナイフを買ったり、トラックを借りたりしたことについても、当初は事件に使う目的はなかったとした。 掲示板の管理人が嫌がらせに適切に対処していれば、事件を起こさなかったか問われると、「可能性がないとは言えない」と供述。事件直前、掲示板のタイトルを「秋葉原で人を殺します」と書き換えたことで、引き返せなくなったとした。 一方、事件数日前