「修学旅行でがっかりした観光地あげろ」なんて言う話になると出てくる京都の話。確かに見栄えのある観光地もたくさんあるのだけど、都市として京都は完全に日本の平凡な都市そのもの。京都に住んで18年、京都の街のど真ん中で暮らし仕事するようになって10年くらい経つけれど、毎年数え切れないくらいの歴史ある建造物が街から消えていく。伝統あるかまぼこ屋も伝統ある雑貨屋も伝統ある和菓子屋も、古着をゴミ箱に投げ捨てるようにして建築物を取り壊し、駐車場にしたりとってつけたようなデザインの鉄筋コンクリートのビルやマンションに作り替えていく。 京都でよく言われることは、 京都人は新しいものが好き 新しいものと古いものが混交しているのが京都 なんてことだけど、違うよ、大多数の京都人は古いものに愛着なんか持ってない。古くて過ごしにくくて面倒な古い建築物なんかさっさと取り壊してしまって、新しく住みやすい現代的で綺麗な住居