本流トヨタ方式の土台にある哲学」について、「(その1)人間性尊重」「(その2)諸行無常」「(その3)共存共栄」「(その4)現地現物」という4項目に分けて説明しています。 企業を取り巻く利害関係者との関係を表す「(その3)共存共栄」は「本流トヨタ方式」の根幹を成す考え方であり、行動規範でもあるので、詳しく説明しています。 前回までに、「共存共栄」の圧巻、宿命のライバルGM(ゼネラル・モーターズ)と合弁会社NUMMIを設立し、生産が軌道に乗るまでの様々なエピソードをお話しし、本流トヨタ方式の何たるかを説明しました。 その後、トヨタ自動車はNUMMIで得たノウハウを生かして、カナダのオンタリオ州と米国のケンタッキー州に単独で工場を建てて、自動車を生産していきます。 州政府の力でUAW(全米自動車労働組合)勢力を遮断 NUMMIとケンタッキー工場(TMMK:Toyota Motor Manufac