車上生活をしながら深夜に建設現場で機械の盗みを繰り返したとして、埼玉県警は23日、いずれも無職の父親と息子2人を窃盗の容疑で逮捕し、この日までに群馬、埼玉の両県の57件の被害(被害総額1700万円相当)への関与を裏付けた、と発表した。建設現場での盗難被害は後を絶たず、県警は施錠やセンサーライト設置、資機材の管理の徹底を呼びかけている。 捜査3課によると、逮捕されたのは、父親(50)、長男(22)、次男(21)で、自宅はなく「道の駅」で車上生活をしていた。 3人は2022年5月~23年4月、群馬、埼玉の両県のビルや戸建て住宅の建設現場から、アスファルトなどを押し固める転圧機や発電機、投光器などを計186点盗んだ疑いがある。被害品の多くは地面や車両の荷台に置いてあり、埼玉県内の中古品買い取り業者に転売されていた。 3人は「工事現場は深夜に必ず作業員が不在になるので狙った。生活費などのために盗み