今年で3回目を迎えるOpen Source Way 2004。日本においてはOSS振興の流れが出てきてはいるが、「すべてがうまくいっているわけではない」とVA Linux Systems Japanのマーケティング部長で、OSDNユニットのユニット長も務める佐渡秀治氏は話す。同氏のセッションでは、日本のおけるOSSの幻想とVA Linuxの戦略が語られた。 同氏は冒頭、1999年時点の日本の情報サービス産業の輸出入額を示し、日本のソフトウェア産業のもろさを指摘する。図によると、当時の輸出額は93億円、それに対し輸入額は7201億円にも達する。「現在は輸入額は1兆円にも達するが、輸出額はそれほど変わっていない」と話す。 こうした状況を心配する声は官公庁でも当然存在し、当時、経済産業省大臣官房参事官でOpen Source Way 2002のゲストスピーカーとして招かれた福田秀敬氏は「私の本音