4年前に特注した黒田のユニフォームを持つ横山さん。アンテナショップに入荷した「黒田グッズ」は、発売3時間半ほどでほぼ完売(撮影/編集部・内堀康一) 7年前、夢を抱いて米国に渡った黒田博樹投手(40)が、名門ヤンキースから古巣の広島カープに戻ってくる。それも、メジャーで5年連続2ケタ勝利を挙げた現役バリバリのまま、20億円とも報じられた巨額のオファーを蹴ってまで──。 こんな男気あふれる決断に、心を揺さぶられたのは記者だけではないはずだ。同志を探して向かったのは、カープファンが集う東京・神田のお好み焼き店Big‐Pigである。 赤いユニホームに身を包んだ30~40代のサラリーマン4人組に恐る恐る「あのー、皆さまは黒田男子ですか…」と問うと、広島出身の男性が、「テレビで復帰を知った瞬間に号泣した」と明かしてくれた。全員が、黒田に憧れる「黒田男子」。いつのまにか記者の前にもビールが運ばれ、男気談