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ブックマーク / academist-cf.com (4)

  • 現代若者の辛味嗜好性 – ワサビが嫌いで何が悪い?

    ワサビ(Eutrema japonicum)は日でうまれた栽培植物です。鮨、刺身、蕎麦に欠かせない薬味として日文化に深く根付いてきました、ところが、若者のあいだでワサビ離れが指摘されています。そこで今回、全国の高校生と高齢者を対象にアンケート調査を行いました。その結果「トウガラシは好きでもワサビは嫌い」という若者が高齢者に比べて有意に多く存在することがわかりました。この結果は何を意味するのでしょうか。 日の女子高校生のあいだで広まるワサビに対する苦手意識 全国の15農業高校生約600人と老人介護3施設約70人を対象に文書によるアンケートを実施し、27項目に対する回答から「ワサビを含む辛味に対する嗜好性」を調査しました。その結果、とくに女子高校生のあいだでワサビが嫌いな人が高齢者に比べて有意に多いことがわかりました。ワサビが嫌いな理由としては「ツンとくるから」が74.0%を占め、高

    現代若者の辛味嗜好性 – ワサビが嫌いで何が悪い?
  • 元素のチカラを体感! – NIMS一般公開レポート

    2019年4月21日(日)、物質・材料研究機構(NIMS)の一般公開に参加してきました。2019年は元素周期表が作られてから150周年ということもあり、NIMSに所属する研究者たちの開発する材料が「どの元素のどのような力で生み出されたか」ということが全面に押し出されていた企画でした。 当日は、NIMS発の研究成果をラボ訪問や講演会・実験ショー、ガイド付き見学ツアーなど、さまざまな形で知ることができました。 アトムプローブ:原子の立体地図を作る さまざまなラボを訪問しましたが、特ににぎわっていたテーマは「アトムプローブ:原子の立体地図を作る」でした。そもそも原子ってどのように観察するのでしょうか……。電子顕微鏡を思い浮かべる方もいるかと思いますが、NIMSが開発したアトムプローブを使うと、原子を平面ではなく立体的に観察することができます。さらに、物質を構成する無数の原子がどのように配置されて

    元素のチカラを体感! – NIMS一般公開レポート
  • 精子はどのように卵を見つけるか? – ホヤが受精するときの繊細な認識機構

    精子の走化性 ヒトをはじめ多くの動物は性を持ち、雄由来の精子と雌由来の卵とが受精という融合をおこすことによって新しい世代を生み出します。その過程で精子は卵を探す必要がありますが、精子は雄の体外に出るとわずかな時間しか運動することができません。 そこで精子が卵に無事たどり着けるように、卵または雌性器官が自身の場所を示す化学物質を放出し、そのシグナルを手がかりに精子が卵まで誘導される現象が見られます。これは精子走化性と呼ばれ、植物から動物まで広く見られる現象で、特に海水中に放卵・放精を行って体外受精を行う海産動物で顕著に見られます。また、多くの動物において精子の誘引作用は種特異的であり、精子走化性は、精子が同種の卵と出会う確率を上げる仕組みと考えられています。 精子誘引物質と精子の運動 走化性が多くの動物で知られている一方、卵から放出される精子誘引物質はごく微量であるため、その同定は難しく、精

    精子はどのように卵を見つけるか? – ホヤが受精するときの繊細な認識機構
    tohokuaiki
    tohokuaiki 2019/05/02
    へぇ。高校生の時に授業で聞いてから、海の中でどうやって受精できるか不思議だったんだよね。
  • ナメクジの出現を予測する!- 市民科学と最新統計の融合

    外来種問題は突然に 2014年7月某日、札幌市の円山原始林で私が出会ったのは、体長15cmもの巨大な豹柄のナメクジ、マダラコウラナメクジでした。私はそれを知っていました。過去に一度だけ、ドイツ・ドレスデンの森の中で見たことがあったからです。北欧原産のナメクジがどうしてここに? 慣れ親しんだ円山の森に現れた、不似合いな新参者との突然の出会いに、目眩がしました。私の知る北海道の生態系は、これからいったいどうなってしまうのか? 我々ヒトの生活への影響は? 体長15 cmほどのマダラコウラナメクジ 市民のブログが教えてくれた 予期せぬ出会いに衝撃を受けた私は、研究室に戻るや否や、飛びつくように現状を調べ始めました。わかったことは、マダラコウラナメクジが2006年に茨城県で最初に侵入・定着が確認されたということ、さらに2010年には福島県、2012年には長野県にも侵入し勢力を拡大しているということで

    ナメクジの出現を予測する!- 市民科学と最新統計の融合
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