世界で初めて、ロータリーエンジン搭載車として開発、発売されたマツダ『コスモスポーツ』。このコンパクトでスマートなスポーツカーが発売されたのは、ちょうど50年前の1967年のこと。このマツダとして初のスポーツカーであり、日本の自動車史にも大きく記されるべき1台の歴史を紐解いてみることにしよう。 「乗るというより、飛ぶ感じ」コスモスポーツが発売されたのは1967年の5月30日。価格は148万円だった。「乗るというより、飛ぶ感じ」というキャッチコピーが添えられていたのは、高回転までスムーズに吹け上がるエンジンの特徴と、飛翔しそうな未来的スタイリングがもたらす印象を、実に的確に表現したものだったといえよう。 ボディはモノコック構造が採用され、全長x全幅x全高は4140×1595×1165mm、ホイールベースは2200mm。これは現在の『デミオ』よりも全長が80mmだけ長く、ホイールベースは逆に37
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