AppleのiPad登場を目前に、米国出版業界は狂騒状態だ。もちろんデジタル版での売上拡大を狙っているのだ。しかし雑誌や新聞のアプリケーション版を買ってもらうには、ニューススタンドや無料のウェブで入手できるのとは何か違った魅力を訴える必要がある。そうした方向を示すプロトタイプは、すでに数多くの雑誌出版社が発表している。仕組みとしては図版をインタラクティブなものにしたり、スライドショーやビデオを掲載したりするものだ。 中身についてはいろいろと議論もされているが、そういえばiPad版雑誌の表紙はどうあるべきものだろうか。表紙とは、雑誌に興味を持ってもらうための入り口のようなものだ。言うまでもなく、読者が目にする最初のページであり、何が掲載されているのかを読者に訴え、手にとってもらえる魅力を持つものである必要がある。iPad版に向けて、印刷版の表紙写真をそのまま持ってくるのではなく、たとえばビデ