大きな傘を広げて 外に出る。 霙の様な水を含んだ雪が 灰色の空から舞い降りる。 すぐに傘は重くなり 傘の縁から雫が落ちる。 その灰色の空の上から 飛行機のジェット音が聞こえる。 以前と同じように 南の空を 頻繁に飛行機が飛ぶ。 音の無い冬の雪景色の中で 空を行く飛行機の音は 人の気配を感じさせ 嬉しいものだ。 友達が落ち穂拾いの様にして集めた 小豆のぜんざいを 大きめの木の椀によそい ストーブの上で焼いた餅を 小豆の上に載せる。 熱々のぜんざいを食べ 年賀状を読み DVDを観たりと いつもより朝寝坊して 私のお正月は終わった。