安倍晋三首相が3月22日の国際金融経済分析会合に招いたポール・クルーグマン・米ニューヨーク市立大教授が、非公開の会合の議事録をツイッターで英語で公開した。「オフレコ」扱いの発言も含まれ、首相がドイツに財政出動を説得するにはどうしたらいいかを尋ねたやりとりなどが記されている。 分析会合は、5月の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)に向け、主要議題となる世界経済への対応について有識者の意見を聞くため、非公開で開かれた。司会者も「首相の発言は秘密扱いで」と釘を刺していたが、教授は3月26日にツイッターで会合のほぼすべてとみられる議事録を公開した。 それによると、教授は世界経済を支える方策として「各国で財政出動を協調して行うべきだ」と提案。これに対し、首相は「オフレコ」としたうえで、「ドイツは財政出動の余地が最も大きい。ドイツを訪問し、さらなる財政出動を説得したい。何かいい知恵はないか」
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