日本では、カルロス・ゴーン容疑者(64)の英雄的な存在感はとても大きく、その半生が漫画化されたこともある。 日本の由緒ある企業のトップに外国人が立つというアイデアが好奇心と憤慨にさらされ、ゴーン容疑者が窮地にあえぐ日産自動車の復興に取りかかったのは2001年のことだった。
日産自動車のカルロス・ゴーン会長が11月19日、金融商品取引法違反容疑(有価証券報告書に報酬を虚偽記載の疑い)で東京地検特捜部に逮捕された。同容疑のほか、会社の資金、資産、経費を私的流用した疑いも強まっており、証拠が固まれば、背任か特別背任で立件される可能性も浮上している。 ゴーンは倒産寸前の日産を再建したカリスマ経営者として知られる。その辣腕経営者がなぜ不正に走ったのか。ゴーンの功罪を検証しながら考えたい。手前味噌になるが、筆者は朝日新聞記者時代からゴーンの単独インタビューを何度もした経験があり、1999年には日産とルノーの提携もスクープした。こうした経験も織り交ぜて解説したい。 筆者が日産ルノーの取材に深くかかわることになった原点は、1999年3月13日の成田空港での取材にある。今でも時折記憶がよみがえることがある。この日の午前11時50分発の全日空205便で、当時、日産の社長だった塙
キリーロバ・ナージャさん(撮影/福井しほ)この記事の写真をすべて見る 議論好きなフランス人、和を尊ぶ日本人。これらの国民性が小学校の教室から作られているとすれば、どう思いますか? 【イラスト特集】こんなに違う! 世界各国の教室はこちら 両親の仕事の都合で旧ソ連(ロシア)、イギリス、フランス、アメリカ合衆国、日本と5カ国の小学校を渡り歩いたキリーロバ・ナージャさんは、国や地域によって教室や勉強の仕方があまりにも異なることに衝撃を受けた。この体験を自身が連載するコラムで発信すると教育者の間でたちまち大反響を呼び、絵本『ナージャの5つのがっこう』(大日本図書)が生まれた。ナージャさんがAERA dot.に語った各国の国民性の驚くべき違いとは―――? * * * 突然ですが、質問です。小学校の教室、覚えていますか? 教室内にずらりと並べられた四角い机には1クラス30~40名ほどの生徒たちが座り
ハンガリー政府が大学でのジェンダー研究、その修士・博士号の授与を廃止する政令を発布。政府は「ジェンダー研究は科学ではなくイデオロギー」だし勉強したい人もほとんどいないし実社会でも役立たないので「税金の無駄使い」だと理由を説明。 https://t.co/2pi7E03Sfw
花農家から失踪したベトナム人実習生が乗ったと思われる沖縄行きのフェリー。7時間で那覇に着く=鹿児島県和泊町の和泊港 出典: 前利潔さん撮影 「お母さん、あの子、おかしい」 「SIMカードを買ったらおしまい」 「逃げられる島」監視置かないワケ 鹿児島市から飛行機で南に1時間ほどの沖永良部島は、花の島だ。年間平均は気温22度。距離も風土も、沖縄に近い。私は今秋、別の取材でこの島を訪れたとき、主要産業の花栽培農家から外国人実習生にまつわる思いがけない話を聞いた。「SIMカードを買ったらおしまい」。実習生が次々と失踪するのに、空港や港には監視を置かない理由。そこには全国の過疎地に共通する苦悩が、くっきりと映し出されていた。(朝日新聞記者・堀内京子) 「島には戻らない」マスクの意味は 青い空にハイビスカスの赤が映える沖永良部島。サトウキビ畑の中にある何軒かの花農家を、私がレンタカーで訪ねたのは、9月
正義というものが、いまの日本ではとても厄介になってしまっている。 以前、大手海外通信社の記者が「私達記者は正義。がんばる」とツイートして話題になったことがあった。 私達記者は正義。がんばる。 — Yuri Kageyama (@yurikageyama) 2016年2月22日 この記者の言う「正義」(私はこの日本的な正義は本来の正義と違うと思うので、区別するためカギカッコつきにしておく)は、善悪の善や正しさのようなものを意味しているのだろう。儒教でいう義(正しいこと)から転じた言葉なのではないだろうか。でもここで何が正しくて何が正しくないかという基準は、いったい誰に決めることができるのだろうか?
日本を、いや世界を震撼させた「ゴーンショック」はなぜ起こったのか。長年自動車業界を取材し続け、ゴーン氏へのインタビューも何度も行ってきたジャーナリストの井上久男氏の深層レポート。 「重大な不正」の中身は? 日産自動車のカルロス・ゴーン会長が11月19日、金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。容疑内容は、虚偽の報酬額を有価証券取引書に記載していたこととされる。2011年3月期から15年3月期までの計5年間の役員報酬額が実際には99億8000万円だったのに、計49億8700万円と記載していたという。内部通報によって日産が社内調査、それを検察に情報を提供し、事件になった。 このニュースを聞いて、多くの人は「脱税目的か」と思ったに違いない。しかし、それは読み筋が違うのではないか。ゴーン氏はサラリーマン経営者であり、報酬は源泉徴収されており、日産から得られる報酬では脱税できない。また
~フランス・マクロン大統領の影~ 日産自動車(本社・横浜市)のカルロス・ゴーン会長(64)が、東京地検特捜部に、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で取り調べを受けている。自らの報酬を過少に申告した疑いがもたれている。昨年度だけで数億円の差が出ているとみられている。これは珍しいことで、ゴーン氏個人だけでなく、日産・ルノーなど法人の関わり合いも取りざたされている。これは、これからの推移を注目するしかない。特捜部は、法人の組織的関わり合いを捜査している可能性がある。 【こちらも】【仏マクロン大統領・カルロスゴーン・日本政府の三角関係】カギを握るのはだれ! 操作の手順として、担当者から順次取り調べをして、最終的に社長などトップに捜査が及ぶことが多いが、トップの逮捕から入ったことは、証拠隠滅の阻止など、特捜部の強い意思が働いていることは確実で、何か理由があると思われる。これはルノー・
こういう記事を書くと「金持ちに嫉妬してるんだろう」と勘ぐる人が出てくるので、最初に書いておく。 私は、平均的な日本人よりもはるかに多くの税金を納めてきたし、これからもそうする予定だ。 金持ちのご機嫌をとらなくても再配分される社会にすべき理由は、次の3つだ。 (1)そもそも、「金持ちが稼いだ金が、金持ちのものである」というのが幻想だから。 我々の社会が社会主義ではなく、資本主義になっているのは、単に我々が、社会主義ではなく、資本主義を選んだからにすぎない。 「均等に富を分配する」という社会ではなく、「より多くの富を生み出した者に、より多くの富を分配する」という社会になっているのは、単に、人々がそれを選んだからにすぎないのだ。 そして、実は、我々の社会は、資本主義社会ではない。 「修正資本主義社会」なのだ。 つまり、日本人は、「より多くの富を生み出した者に、より多くの富を分配する」という社会を
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