「文化資本」は、ブログやTwitterなどの議論でよく目にする言葉です。 この用語を使ったピエール・ブルデューは、「経済資本」以外の象徴的な資本の存在を示し、文化資本、学歴資本、社会関係資本、言語資本、宗教資本などと分けた上で、その交換可能性について考察しています。 例えば、趣味がゴルフだったからお偉いさんに気に入られて会社で出世できた、みたいな話は 文化資本→社会関係資本→社会的地位→経済資本 といった感じになります。つまり、趣味嗜好やコネなども経済資本と交換可能なので、象徴的な資本と考えてしかるべきなのです。 よく聞くのは、文化資本が学歴資本に変換されやすいという話ですね。ただ、ブルデューが調査対象にしたのは60年台のフランスであり、そのまま日本に適用するのは注意が必要です。 例えば、フランスのバカロレアの試験は 芸術家の生み出すものは理解可能か? みたいな論述式の問題が出てきます。こ