(前回から読む) 韓国人は「二股外交」に酔う。では、それは成功するのか。読者と考える。 離米従中に抗する「趙甲済」 前回は3割強の韓国人が「安全保障のパートナーを、米国から中国に鞍替えすべき」と考えているという衝撃的な話を聞きました。そして「離米従中」の流れに抗するメディアは、親米保守のネット媒体である趙甲済(チョ・カプチェ)ドットコムぐらい、ということでした。 鈴置:その趙甲済ドットコムを舞台に、舌鋒鋭く「二股」を批判する識者がいます。「ヴァンダービルド」という筆名で書いています。 2013年10月に登場して以来、この人の記事は日本の韓国研究者の注目を集めてきました。経歴などは一切分かりませんが、国際関係に関する高い見識から大物外交官OBと見られています。 最近、関心を呼んだヴァンダービルド氏の記事は4月23日の「韓米首脳会談を前になぜ、習近平に依頼の電話をかけたのか?」(韓国語)です。
「朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が進める『米中二股外交』を、普通の韓国人はどう見ているのか」――。読者からの質問に答える。 五星紅旗と握る韓国 鈴置:興味深い写真があります。「南北の『反日協調』は『反米協調』の延長か」(韓国語)という記事のイメージ写真です。保守派のネット媒体、趙甲済(チョ・カプチェ)ドットコムに載りました。 ベンチに男の子2人と女の子1人が座っていて、3人を後ろから撮っています。女の子は一番右。真ん中の男の子は右手を女の子の肩に回している。でも、女の子はその男の子の後ろから左手をこっそりと回し、一番左に座っている男の子の右手と握り合っている。 3人の子の背中にはそれぞれ異なる国旗が描いてある。右端の女の子は韓国の旗、真ん中の男の子は米国の星条旗、左端の男の子は中国の五星紅旗と北朝鮮の国旗――。 米国に守ってもらいながら、裏では中国と手を握っている韓国を皮肉ったものです。 写
日経ビジネスは5月19日号の特集「さらば使い捨て経営~『正社員化』だけでは解決しない」で、人手不足の深刻化を背景に、問題が噴出する非正規雇用を取り上げた。「ブラック批判」を浴びる一部の企業にとどまらず、業種を超えた様々な企業で人材確保が困難になりつつある。本コラムでは、特集誌面には収めきれなかった企業の動きや経営者・識者のインタビューなどを紹介する。 第一回は、営業時間の短縮や休業する店舗が相次いだ牛丼大手「すき家」を取り上げる。アルバイトなど関係者の証言から勤務の実態に迫った。 「パワーアップ工事中」。4月下旬の土曜日の午後6時、東京都品川区にある総合スーパーのフードコートで、1店舗だけ閉店している飲食店があった。牛丼大手「すき家」の店舗だ。夕食時で混雑しており、同じフードコートに入居する「マクドナルド」「リンガーハット」「はなまるうどん」「築地銀だこ」には、軒並み行列ができていた。そん
性同一性障害に苦しむ人々が、生命保険の壁に直面している。ホルモン投与などの治療を理由に、加入を断る生保会社が少なくないからだ。「心身とも、健康で、軽やかになったのに」と不信感を募らせる。 静岡市在住のヒロキさん(29)=仮名=は昨秋、プルデンシャル生命保険(東京都)に死亡保険への加入を断られた。「治療中」なのが理由だった。性同一性障害のため、昨年1月から3週間に1度、男性ホルモンの投与を受けていると申告していた。同社の広報担当者は「個別の事案には答えられない」と話す。 ヒロキさんは女性として生まれたが、小学生の頃から違和感が芽生え、悩みながらも女としてふるまってきた。本来は男だとは認めたくなく、男性と結婚。妊娠中に我慢できなくなり、出産後に本心を明かした。ホルモン投与で男性らしい外見に変わると、ストレスも軽くなり、不眠も解消した。しかし夫とは音信不通になり、今、頼れる人はいない。「万一、自
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