収賄などで有罪とされ、6年余りの間収監されていた台湾の陳水扁(チェンショイピエン)・前総統が5日、自宅での治療を理由に台中刑務所から保釈された。昨年11月末の統一地方選での与党・国民党惨敗を受け、馬英九(マーインチウ)政権は、社会の融和を演出することを狙ったと見られる。 保釈期間は1カ月。陳氏は神経の機能が衰えているとされ、南部・高雄の自宅で治療を受ける。ただ、病状が改善しなければ延長できる。刑期は短縮されないが、再び収監される可能性は低いと見られる。 陳氏は2000年に民進党候補として総統に当選。台湾初の政権交代の立役者となった。だが、08年に馬氏が政権を奪還すると摘発され、用地買収をめぐる収賄などで懲役20年の判決を受けた。一方で機密費横領などでは無罪となり、陳氏の摘発には「政治的迫害」との受け止めもあった。 獄中でうつ病や排尿障害などを… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になる
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