修復工事を終えた鳳凰堂。中央から右に延びる建物が尾廊(1日午前、京都府宇治市の平等院で、読売ヘリから)=永尾泰史撮影 京都府宇治市の世界遺産・平等院鳳凰堂(国宝)で行われていた56年ぶりの大規模修理で、最後に残っていた「尾廊(びろう)」部分の修理が終わり、1日、落成式が行われた。 鳳凰堂は、本尊・阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)を安置する「中堂」、その左右に設けられた「翼廊」、中堂の後方に延びる「尾廊」からなる。中堂と翼廊の修理が終わった今年4月に拝観を約1年半ぶりに再開し、尾廊部分の瓦の葺き(ふ)替えや、赤褐色の顔料「丹土(につち)」による柱の塗り直しが続いていた。 落成式には、山田啓二府知事ら約50人が出席。神居文彰住職らが中堂で読経し、来賓が祝辞を述べた。