企業に「クラウドファースト」が広がる中、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、米マイクロソフトなどのクラウドサービス事業者各社は、クラウドインテグレータなどのプレーヤーとの連携強化や事業モデルを拡大することで、サービスの競争力を高めている。 クラウドサービスがコモディティ化したことにより、クラウドサービス事業者は大手でさえも、自社のサービスだけでは差異化が困難になってきた。自社のクラウドサービスだけでなく、アプリケーションのほかセキュリティや運用保守など、クラウドの周辺にある事業者との連携や協調によってWin-Winの関係を形成。差異化や付加価値提供によって事業拡大を図る。今回はこの「協調型」のクラウド事業モデルを、それぞれのプレーヤーの役割を分解しながら解説してみよう。 クラウド業界におけるプレーヤーを八つに分類 まず、クラウド業界を取り巻く事業者の位置付けを分解してみよう。 米国立標準