山寨(さんさい、シャンツァイ、shānzhài)とは、中国語で「模倣品、ニセモノ」などの意味を持つ言葉である。現代ではさらに派生した意味を持ち、 2000年代以降にネットで広まった用語として、2012年出版の『現代漢語詞典』第5版に収録された。 山寨文化の中心地であった頃の華強北・華強電子世界(2006年) イノベーションへの道を模索しながら普通の電気街になりつつある華強北・華強電子世界(2017年) あらゆる山寨機のパーツが揃う華強電子世界の内部(2016年) 「山寨」とは、元々は中国語で文字通り「山に囲まれた塞」を意味する言葉である。『水滸伝』においては、山賊のすみかであった山寨を好漢らが梁山泊と名付けて拠点としたことで知られる。そこから転じて「模倣、ニセモノ、ゲリラ」などを指す、どちらかと言えば否定的な言葉であった[1]。しかし、近年では、「反主流の文化の代表」という肯定的な意味でも