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ブックマーク / rootport.hateblo.jp (9)

  • 人手不足はピンチではなくチャンス - デマこい!

    経済学者を名乗る人々は勝手なことばかりを言います。 いわく、現在の日で人手不足が深刻なのは経営者の創意工夫や努力が足りないせいで、格安の労働力として外国人を雇うことは日経済を失速させる愚策である――。 私が企業経営者の立場なら「ふざけるな」と言いたくなることでしょう。 企業を経営するという行為は、ただそれだけで不断の努力を求められます。大学の先生たちは、その現実を知らないから好き勝手なことが言える。経営者を悪者扱いするのは、左派的なイデオロギー(※万国の労働者よ団結せよ!)があるからに違いない……とまで考えてしまうかもしれません。 では、実際のところどうなのでしょう? 歴史をふり返れば、現在の日を超えるほどの深刻な人手不足が生じた時代もありました。 それら人手不足は、この世界をどのように変えてきたのでしょうか? 経済学者たちの言い分を検証してみましょう。 ■ペストが農奴を解放した 中

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    tokishi48
    tokishi48 2019/01/29
  • 人工中絶は少子化の原因か? - デマこい!

    では1948年に優生保護法が施行され、1949年から経済的理由での中絶が合法化されました。その結果、日では合計特殊出生率が激減しました。上記グラフの緑色の線が、中絶件数の増減を示しています。「中絶の合法化は少子化の原因か?」と尋ねられたら、答えは「イエス」です。 しかし、中絶解禁では少子化の原因の1/4しか説明できません。※註1 当たり前ですが、女性は中絶が解禁されたから子供を堕ろしたくなったのではありません。「もともと計画していた子供の数」を中絶によって実現できるようになっただけです。中絶件数の減少からも分かるとおり、現在では中絶よりも避妊が選ばれるようになりました。 生物学には「ティンバーゲンの4つの『なぜ?』」という考え方があります。これは動物学者ニコ・ティンバーゲンが提唱した思考の枠組みです。ひとつの「なぜ?」という疑問には、少なくとも4つの正しい答えがあるのです。 たとえば

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    tokishi48 2019/01/11
  • なぜこの世界に同性愛者が存在するのか? - デマこい!

    同性愛者の存在は謎である。 動物は繁殖して、うまく子孫を残せた者だけが生き残ってきたのではないか? であれば、子孫を残せない同性愛者は進化の過程で淘汰されたはずだ。 したがって同性愛がヒトの〝自然な〟行動だとは、にわかに信じがたい。理解のない人は、同性愛者を「非生産的」と考えてしまうかもしれない。同性愛は現代社会の病理――親の教育や社会的抑圧――によって生じるものではないか? と。 結論から言えば、同性愛者がこの世界に存在する理由は、現代社会の歪みや家庭環境ではない。同性愛はヒトの不自然な行動でもない。どうやらヒトが進化の過程で身に着けた、ごく自然な行動バリエーションの1つであるらしい。 なぜなら同性愛には、遺伝性があると分かっているからだ。 このことは心理学者トマス・ブーチャードらが行った「双子の研究」に端を発して、繰り返し確かめられてきた[1]。 一卵性双生児は、まったく同じ遺伝子を持

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    tokishi48 2018/08/02
  • 「かませ犬キャラ独身END」が苦手という話 - デマこい!

    女性向けの恋愛映画恋愛マンガでたまにある「2人のイケメンのうちヒロインに選ばれなかったほうが彼女への想いを胸に独身を貫くことを誓うEND」が苦手だ。彼にもふさわしいお相手を準備してあげてーッ!と身もだえしてしまう。 進化心理学をかじったあとでは、こういうENDを「気持ち悪い」とさえ感じるようになってまった。 進化論の予測する「女の欲望」が、臆面もなく表れているからだ。 私たちヒトは、ペンギンやコンドル、一部のフクロウのような繁殖形態に進化したサルである。一夫一婦で協力して育児を行い、長期にわたってパートナーを維持する。人間にもっとも近縁のチンパンジーのオスは、外敵から守る程度のことはしても、育児と呼べるような協力はほとんどしない。 一夫一制は、原則としてオスの得る繁殖上のメリットが大きい。たとえばライオンやトドのようなハーレムを作る動物の場合でも、生まれたときの雌雄比はほぼ1:1だ。つ

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    tokishi48 2018/06/24
  • 貧乏になる人の特徴 - デマこい!

    ■貧乏になる人の特徴 私には、わりと幅広い所得階層の友人がいる。有名大学出身の経営者や金融マンから、ワーキングプアのフリーターまで、様々な階層の人と付き合っている。そして、貧乏な人ほど「自分には運がない」とぼやく。 ところが、詳しく話を聞いてみると、貧乏な友人たちは「悪運を引き寄せるような生活習慣」を持っている場合が多い。スーパーナチュラルでスピリチュアルな話をしたいわけではない。彼らは、偶然を合理的に操作できないのだ。 彼らの語る「不幸」の例は、いずれも回避可能なものばかりだ。 たとえば「5万円するクロスバイクを盗まれた」「肝心なときにパソコンが壊れた」「病院に行ったら重たい病気が発覚して治療費がかさんだ」等々。一見すると、たしかに運が悪そうに思える。が、話をよく聞くと、不幸を回避する努力をしていない場合が珍しくない。 「自転車を盗まれたら嫌だな〜って、前から思っていたんだよねw」なんて

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    tokishi48 2017/11/21
  • 有名な「あの物語」の続き - デマこい!

    ビジネス書などで、しばしば『三人のレンガ職人』という寓話が紹介されます。 ビジネスパーソンなら誰でも知っていて当然の、あまりにも有名な物語です。 ところで、あのお話に続きがあることをご存じでしたか? まずはストーリーをおさらいしましょう。 昔々あるところに、一人の企業経営者がいました。 ある日、彼が散歩していると、レンガ職人と出会いました。 照りつける日差しの下で、職人はため息をつきながらレンガを積んでいました。 企業経営者は言いました。 「こんにちは。あなたは何をしているんですか?」 するとレンガ職人は答えました。 「見ての通り、レンガを積んでいるんだよ」 「大変なお仕事ですね」 「ああ、まったくその通りだよ。手は汚れるし、腰は痛む。文句の一つも言いたくなるよ。どうして私がこんなツマラない仕事をせにゃならんのだ……ってね」 「頑張ってくださいね」とねぎらいの言葉をかけて、企業経営者はその

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    tokishi48 2017/10/02
  • なぜクローン人間を作ってはいけないのか - デマこい!

    「被害者のいる犯罪は刑法で裁かれる」という話を斎藤健二さんがつぶやいてらっしゃった。 また、たとえ被害者がいなくても「倫理を守るのが法、特に刑法の任務である」というリーガル・モラリズムというものがある。同性愛を刑法で罰するのは、特定の倫理観を持ち込んでいるだけなのでNGだ。しかし、種の多様性を守るワシントン条約や、人の尊厳を守るクローン技術規制は、特定の倫理観に深く根ざしてはいるものの、即座にNGとは言いがたい。さらに、覚せい剤やシートベルト、ヘルメットに関する規制は「意思の弱いあなたに代わって法律が禁止してあげます」というリーガルパターナリズムだといえる。 特定の価値観、倫理観を押しつけることになるとしても、被害者がいるのならば思想・信条の自由よりも法の裁きを優先する――ということらしい。至極まっとうな話だと思う。ヒトクローンの作成は「被害者」がいる以上は犯罪なのだ。 では、クローン人間

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    tokishi48 2017/02/25
  • イギリスのEU離脱とグレート・リセット願望 - デマこい!

    1944年7月、アメリカ・ニューハンプシャー州ブレトン・ウッズに連合国の代表が集まり、第二次大戦後の世界について議論した。米ドルが国際的な基軸通貨に選ばれたのはこの時だ。当時、偉大なる経済学者ジョン・メイナード・ケインズは、米ドルではなく、どこの国にも属さない「バンコール」という基軸通貨を創設すべきだと訴えていた[1]。 国際情勢の影響で円高になるたびに、「もしもバンコールが存在したら?」と想像せずにはいられなくなる。 2016年6月23日に行われた国民投票で、イギリスのEU離脱が決まった[2]。実際にEUから抜けるには今後2年ほど交渉を重ねる必要があると見られるが、金融市場はヒステリックに反応した(※いつものことだ)。一気に円高が進み、日経平均株価は暴落した[3][4]。 日経平均株価には「円高になると下落する」という、わりと簡単なパターンがある。輸出や海外売上への依存度が高い企業が多い

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    tokishi48 2016/08/06
  • 「つまらない大人」になる方法 - デマこい!

    人は誰でも、若いころは「つまらない大人になりたくない」と考える。 くたびれたスーツを身にまとい、うつろな目で通勤電車に揺られ、安月給にため息を落とし、娯楽といえば野球のナイター中継とパチンコだけ。そんな灰色の人生を送るなんて、まっぴらごめんだ。 では、どうすれば「つまらない大人」にならずに済むのだろう。「おもしろい人生」の秘訣はなんだろう。それを知るためには、「つまらない大人」になる方法を考えてみればいい。 結論から言えば、つまらない大人とは減点方式でしか評価されない人の成れの果てだ。つまらない大人になりたくないのなら、なによりもまず加点方式で評価される人にならなければいけない。 先日、ジャーナリストのSさんと飲む機会があった。Sさんはセミナーや講演会でも人気を集める売れっ子だ。酔いが回ってきた勢いで、「大企業のおじさまはつまらない」という話になった。 たとえば若手の起業家を相手にセミナー

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